ShortT
□つまんない
1ページ/7ページ
正午を過ぎた真昼間。
今日の見回り相手は土方さんだった。
俺が運転していると、ふと助手席に座っている土方さんが咳き込んでいる事に気付いた。
「…ケホッ」
「土方さん、大丈夫ですかィ?」
「…あぁ平気だ。心配要らケホッケホッ!」
言った途端に心配しましたが。
道理で何かボーッとしてる訳だ。
「アンタ最近ほぼ徹夜なんでしょ?」
「!…誰から聞いた?」
「近藤さんでさァ」
近藤さんも
『最近トシが夜まで仕事してるから…睡眠なんか2〜3時間しかとってないだろうな…体調崩さないといいんだが』って。
仕事バカにも程がありやすぜ。まったく。
「いくらなんでも睡眠は沢山とらねーと。せめて10時間位は」
「それは寝過ぎだろ…」
「いやそんくらいグッと一回寝ないとアンタいつかぶっ倒れますよ本当に」
「はは…お前に言われるたぁな…」
…ツッコミに覇気がない。もう疲れてる証拠だ。
・