ShortT
□ENVY
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プルルルルル
「…こんな時間に電話?」
こんな時間って言っても今は10:00だけどな…
「んだよ…依頼なら受付けねーぞコノヤロー」
そう言いながら受話器を手に取った
「はぁい、万事屋銀ちゃんでーす。すみませんが今日は定休…」
『…銀時か?』
「ひっ土方君!?」
『君付けなくていい。悪ィが、今近藤さんが行方不明になっちまってそれどころじゃねーんだ…だから行けねぇ…』
「…………は?」
何ソレ。
『本当にすまねぇ…でも近藤さんを見つけた後すぐ行くから……』
「……へぇ……」
『…じゃ、な……』
ピッ
ツー…ツー…
電話の機械音が虚しく響く
「……は……はは……」
アイツにとって…俺は近藤の次なんだな
分かってたよ…
でも、情事中の時はあんなに俺の名前言いながら喘いでるくせに
「………………」
俺の中で、何かが壊れた
代わりに、何かが生まれた
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