ShortT

□アニオタ
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「はぁ〜、唯一の楽しみが終了したでござる…」


「…………」



残念そうな顔、めっさ可愛いんだけど!


トッシー…いいな。


勿論本家はトシですよ!?


でも…


こんなトシもありかな、なんて思ってしまう




「坂田氏ぃ〜」


「……何だ?」


「暇でござるぅ〜」


「っ!!!」




コイツ俺のなけなしの理性を崩す気か!!?




「坂田氏…普段、この身体の中身の奴は坂田氏を何て呼んでるんでござる?」

「え?えっと…………」




…考えてみればロクな呼ばれ方してないな、俺…


『野郎』とか『腐れ天パ』とか『万事屋』とか…



ま、いっか。

嘘つこっと。



「…確か『銀』だった」


「……ぎん?………っん!?」


「…………あ…」




……余りに可愛すぎてキスしちまった


ま、いっか。


俺は、更に抱き寄せて舌を絡めた



「…っ……ん…」



やっぱりトッシーだな…


いつものトシなら器用に絡めたり喘いだりしてくれるけど…



「…さかっ……ぎん……っんぁ…」



……エロい顔は一緒か。




「………てめー下手だな…」



そこで俺は唇を離した



「…ぎ、ぎん……ど…して…?」


「あぁ?どうしてもクソもトシと俺はそういう関係だ」


「ト……シ…」



……ヤバイヤバイ

こんなに可愛いトシ本当に初めて…



「銀……じゃあ僕は今から君と…?」


「………トッシー?」


「……この身体の本体なら…トシなら…どうするのかな……」


「………………」


「っ、わぁっ!!!」




俺は勢いよくトッシーを床に押し倒した




「なっ!!?」


「トッシー…お前は素直だな。何かする度に声を挙げる」


「……………」


「トシも、もう少し素直になればいいのになァ…」



そう言いながら隊服に手を掛けようとした瞬間




バチーーーーーンッ


「っ痛アアアァァァァ!!?」





いきなり俺の頬に平手打ちが入った





「…え?え?…えぇ!!?」



全く事態が掴めてない俺にその刹那、ずんずんと歩いてくるトッシーが見えた




……あれ?先程と形相が全く違うんだけど…



超眉間に皺よってんだけど



「てンめぇ…今俺の身体に何をしようとしたァ?」



……相当お怒りの様です。



つかこれ、完全に



「………トシ…?」



「…何だ?トッシーの方が良かったか」




トシだアァァ!!!!!





「そうだよなぁ。俺はいつも苛々してるし無愛想だし性悪だし。トッシーの方が素直だし『ござる』とか萌えるし笑うし」



「…………トシ?」



「トッシーの方が……」




……もしかして、




「トシ、おめー俺がトッシーに欲情した事に妬いてるよな?」


「っ!…や、妬いてなんかいねーよ!!誰が妬くか…」


トシはツンデレだからサラッと言えないんだよな



「でも、トシ。俺はトシが一番だよ。新八より神楽より定春よりも…な」



そう言いながらトシを今度は優しく抱き寄せた




「……トッシー、よりも?」


「…当たり前でしょーが…。何?本当に妬いてくれてたの?」


「!!……妬いてない…っ」


「…やっぱお前が一番だわ」



そう言って、トシに今は触れるだけのキスをした




END

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