ShortT

□第二回アンケート結果小説
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【銀土】銀時一目惚れ


「今日も雨か〜…」


最近雨が続き気分も一向に萎える中、俺はジャンプを読みながらグダグダしていた

神楽&定春はこんな雨の中

『定春がお散歩行きたいって言ってるアル。ちょっと行ってくるネ!』

『ワンッ』

なんて言いながら玄関破壊して飛び出していった

故に、外の空気がリビングにまで伝わってきてとても肌寒いのだ


「ちくしょー…神楽の奴…。うちの玄関は何回壊れたら気が済むんだ」


このままでは絶対に体が冷えて風邪を引く。

あわよくば凍死するかもしれないと考えた俺は仕方なく玄関を直す行動にうつった


「…どうしたらこうなるんだよ!」


改めて現状を見ると、どうやら玄関の戸は外れているだけみたいだ

が。

向こう側の木製の柵が見事になくなっている。

…なんて女の子となんて犬だろうか。


「…いや、あれは女の子じゃねぇ。もうジャイアントゴリラの域だ」


ガタッ、と音を立てながら直している最中、道中を傘も差さずに走りぬけようとしている見知った顔がいた


「おーい、副長さーん」

「…!てめぇは…万事屋」

「傘も差さないで何してんの?」


その見知った顔とは、真撰組副長土方であった

土方は足を止めムッとした表情をした


「傘…忘れたんだよ」


ぷい、と不貞腐れる土方に俺は少し可愛いと思ってしまった

な、何を考えてんだ俺は。


「ぷぷっ、ダサいね土方君。ま、そのままだと風邪引くし…取り敢えず上がる?」

「忘れたもんは仕方ねーだろ!…でも、チャイナや眼鏡がいんだろ」

「あー、大丈夫。神楽は散歩で新八は自宅だから。シャワー位付いてるから来いよ」

「あ、あぁ。」


俺は半ば強引に土方を万事屋に招いた

土方も言われるがまま、階段を上ってきて玄関まで来た


「っさむ……」

「あ、悪ぃな。すぐ玄関直すから」


俺は少し焦りながら何とか戸を直し土方を風呂に促した
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