ShortT
□ユビキリ
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何もしたくない……
もう何も考えられない……
「高杉……」
あぁ…どうして……
こんな事に
なってしまったのだろう…?
俺は静かに瞳(め)を閉じた
「たかすぎぃ…」
なぁ…目が覚めたら、何時もみたいに
『いつまで寝てんだよ 天パ』
って 生意気に 笑って くれんだろ……?
その時
ジリリリリリリリーーン
悲しい気持ちを打ち消すかのように電話が鳴った
俺は仕方なくダルい体を起こし受話器をとる
「もしもし…万事屋……銀ちゃん…ですけど……」
「あぁ、もしもし白夜叉殿?」
「河上君…。なんか用?」
少し不機嫌な声がでてしまう
「さっき思い出したんでござるが、晋助が死ぬ間際に…銀時と約束、墓がなんとか…云ってたでござる。」
「約束…?墓……」