空の世界の物語

□短編集
12ページ/12ページ

「ありがとう」という言葉がどれだけ大切かボクは知ってる

だけどボクは「ありがとう」を言えなくなっていた

どんな時も忘れてはいけない言葉だった
だけどボクはそのことを忘れてキミのココロを否定してしまった
そんなボクにもキミは笑顔をくれた
だけどごめんね?
ボクにはキミの笑顔を見ることが出来ない
だってボクはキミの全てを何も知らずに否定してしまったんだ
だけどその事をキミは知らない
だからボクに微笑む
そのたびにボクのココロは黒く染まってゆく
そのたびにボクはキミを否定する
それなのにキミはなんでボクに微笑んでくれるの?
ボクはキミを否定してるんだよ?
否定して居ないことにして
それなのにキミはボクに微笑む
ボクは怖いんだ
いつかキミの事を闇に堕としてしまうんじゃないかと
だからもうボクに微笑まないで
ボクにはキミの微笑みを見る資格がないから
キミは光の中で生きてほしい
闇は全部ボクが消してあげる
だからもうボクには関わってはダメだ
キミはボクの唯一の光だから
否定してごめんね?
ボクはキミの前からいなくなるよ
だけどキミは一人じゃない
だからボクの事は忘れて
キミはキミの道を歩いて
キミはとてもキレイな人だから
最後に「ごめんね? そしてありがとう。ボクはキミの事を忘れないよ・・・・さようなら」
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ