明晰夢
□包帯 〈完〉
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朝、目が覚める。ベットの中でふと思った。
“もしも僕が血塗れでお母さんの所に行ったら、
お母さんはどう思うのかな?”
パッとベッドから飛び降りて僕の机の上にある
カッターナイフに手をのばす。
カチカチカチ…
長くのびた刃を朝日に照らした。
少し錆び付いたその刃を僕は腕にのせてスっと引く。
赤い線が白い肌に浮かんでちょっとずつ膨れ上がり、腕を滑り落ちていく。
そんな事を繰り返し、僕は30分後、鏡の前にたった。
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