戦国BASARA

□ぴよ助に感謝
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「・・・」


「・・・zzZ」


「・・・・」


「ZZZ」


「ユメ・・・起きて、ユメ。」


「んぅ・・・??しゃすけ?」



可愛いなぁ、相変わらず。



「・・・そうだよ。ピンポン押しても返事なかったから合鍵使わせてもらったけど・・・」


「うん、平気ぃー。」



時刻は6:30。



そろそろ起きないといろんな準備が満足に出来ない時間。

ユメを毎日この時間に起こしに来る。


本来の目的は朝ごはんを作って一緒に食べ、一緒に学校に行くって感じなんだけどユメは朝が苦手で目覚ましがなっても全然起きない子。

今の頭がぼーっとしてるのか呂律が回ってなく、上半身を起こした今もうとうとと頭が上下に揺れる。



「・・・おはよ。」


「おはようございます、ぴよ助さん。」


「・・・・」



始まった・・・。

腕にしっかりと抱いているマザー○ースのぴ○ちゃんのぬいぐるみ兼抱き枕。

毎朝一番にユメが挨拶をする相手。



俺様この時が一日の中で一番悲しい。

もちろんぴ○ちゃんことぴよ助は返事なんてしない。

その代わりおはよーなんて再度繰り返し挨拶をしながらぎゅーと抱きしめる。

嗚呼ぴよ助になりたいなんて考える俺様ってぴよ助以下・・・。


寂しい。って言うか哀しくない??



それより変態??

まぁ毎度の事だから驚きはしないけど毎度の事挨拶してるの、俺様だからね。

ぴよ助が挨拶してるわけじゃないからね??

それを無視してぴよ助に挨拶するなんて毎朝俺はその度に溜め息を溢す。



「おはよう、佐助。」


「うん、おはよ。」



その後何故か幸せそーに俺様に挨拶を返してくれるから見逃してあげてるんだけどね。


ぴよ助はふかふかしてて触り心地がなんともいえないらしい。

ふわふわはしてるが生地がふわふわしてるんじゃなくて中身がふわふわしているらしく・・・。


触っていればもっと詳しく説明できるが大事な大事なぴよ助。



ユメが安易に触らせてくれるわけもなく。

ちょっとくらいいじゃんって事で触ろうとしたらこっぴどく叱られた。

叱られた理由はもちろんぴよ助様様を触ろうとしたから。



なんでよりによって名前がぴよ助なんだ!!!

助は俺様一人で十分だってーの!!!




そんな事考えてる間にもぴよ助と会話を始めるユメ。

所謂夢見る少女・・・的な。

でもユメは顔が超可愛い。


性格も可愛いけど。全部可愛いけど。



学校でもすっごい人気で最近伊達の旦那がしつこくて・・・

旦那を相手してる間に伊達の旦那がユメにくっつくから旦那を放り出して伊達の旦那に文句言ってるとその間に

長曾我部の旦那がユメに話しかけてて2人を相手してると前田の旦那がユメに話しかけてくる。

これをエンドレス。



そんなことやってる中に貴重な休み時間と昼休みが終わる。

正直すっごいやっかいで邪魔者。



ほんとなんなのさ!!

でもはぁって溜め息つくとユメがいっつも笑って「ありがとね。」って言ってくれるから救われるもんだよ。



「さ、佐助・・・??」


「え?あ、何??」


「今日朝ごはん何にしようか。」


「んー・・・何がいい??」


「なんでもいいよ。今日は一緒に作ろっか。」


「でもユメちゃん着替えたりしないと・・・。」


「あ、そっか。じゃぁ明日ね。」


「うん。」



明日楽しみだなー。


明日早く来ないかな、なんて思ってたらなんか一日過ぎるのがすっごい早かった。

愛の力って凄い。



「じゃぁね、佐助。」


「じゃぁまた明日ね。」


「うん。ばいばい。」



ユメを家まで送って俺様も家に帰宅。

明日は絶対寝坊しないようにしよ!!なんて普段寝坊もしないのに思った。









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