戦国BASARA
□俺色に染めてやる
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「あー・・・今日の授業が一番たりィな。」
「Me too.」
「サボるか。」
「Yes.」
「風紀委員の目の前で言わないでください。」
「おぉ夜咲」
「Good morning my honey!!」
「おはようございます長曾我部くん。伊達くん、ハニーじゃありません。」
「朝から何してんだ?」
「・・・今日は身嗜み検査日だと昨日クラスの方でお伝えしましたが?」
「知らねェな。」
「まぁ俺らのことはpassしてくれんだろ?」
「するわけないじゃないですか!」
「俺とhoneyの間柄じゃねぇか。」
「だからハニーじゃありません。伊達くんのハニーなんてそこらへんに居るじゃないですか。
ほら、あそこで片倉先生に捕まってるB組の彼女とか。」
「なんで夜咲がそんな情報持ってんだよ・・・」
「風紀委員ですから!」
「関係ねぇだろ!」
「ほら、あそこにもつけまバッサバサで石田・・じゃなかった、竹中くんに捕まってる3組のハニーがいるじゃないですか。」
「中の人のこと言うなよ。」
「いちいち突っ込まないでください長曾我部くん。」
「お前って・・・ほんと毒舌だな。」
「じゃなきゃ風紀委員なんてやってられませんよ」
なんで毒舌じゃなきゃ風紀委員なんてやってられないのか不明だが兎に角一番気になるのが
何でユメが俺の情報をそんなに持ってるのか、だ。
確かに小十郎に捕まってる2組のアイツも竹中に捕まってる3組のアイツも遊び程度では付き合ってたことはある。
今となっては昔のことだが実際付き合ってたのは事実だ。
一人に執着なんてしたことがないから長続きしないのは目に見えてる。
それでも寄って来る女が居るから手当たり次第付き合って別れての繰り返しだ。
「ほら、お二人ともYシャツのボタンは第二ボタンまで閉めてください。」
「はァ?ふざけんな。」
「長曾我部くん、そんなに開けてたら露出魔として警察に突き出しますよ。」
ほら、早く閉めてください。なんて注意してる間に隣を通り過ぎようとした猿飛の首根っこを掴んで指導していた。
「抜かりねぇな・・・」
「えーユメちゃん見逃してよー」
「ダメです。二人と一緒に服装整えてください。」
「朝からご苦労でござるな夜咲殿!」
「おはようございます真田くん。真田くんは先に教室に行ってください。」
「うむ、承知した!」
「お三方、いいですか!ボタンは第2ボタンまで、ネクタイはしっかり締める、腰パンしない。ピアスも校則違反です。」
「厳しいなぁ・・・」
「校則ですから。あとアクセサリー系も同じく着用禁止です。」
「時間ずらしてくればよかったな。」
「sympathy(同感だ)」
「猿飛くん、フェイスペイントは落としてください。」
「えー・・・」
「ぶっちゃけ今日だけしっかりしてくればいいんですから。」
「うわ、言っちゃったよ、この子。」
「さっきの風紀委員面はどうした夜咲。」
「Ha!小十郎も竹中も居るのによく言うな。さすがはhoney」
「ハニーじゃありません。まぁそういう事なんでほら、早くしてください。」
3人が早く行ってくれないと人が溜まるじゃないですか、って言いながら手に持っていたノートに記帳するユメ。
元親と猿飛は渋々承諾しながらボタンとネクタイを直し始める。
まぁどうせ教室行ったら着崩すんだから今だけの辛抱だしな。
小十郎に捕まらなかっただけluckyだと考えたほうがいいか。
「・・・ん?伊達くん、早くネクタイ締めてください。」
「Ah?honeyの仕事だろ?」
「は??」
「くだらねぇこと言ってんじゃねェよ政宗。俺等は先行ってんぞ。」
堅苦しくて居られねぇよ、と溢しながら元親と猿飛は昇降口に向かっていった。
「締めてくれんだろ?」
「はぁ・・・なんで私が伊達くんのネクタイ締めなくちゃいけないんですか。」
「それがwifeの仕事だろ?」
「妻じゃないです。」
「将来的にはの話だ。考えておいてくれよ?」
「伊達くんはきっとデキ婚すると思いますよ。」
「失礼だなお前。」
「万年発情期っぽい。」
「テメッ!」
「ほら、じっとしてくださいよ。」
グッと下から引っ張られる感覚がして下に視線を向けるとネクタイを掴まれていた。
腕を辿れば眉間にしわを寄せたユメの顔。
「可愛い顔が台無しだぞユメ。」
「気安く名前で呼ばないでください。」
「Ha!俺の勝手だろ?」
「ったく・・・ネクタイも自分で締めれられない人となんて絶対結婚したくありませんよ。」
ぎゅっとネクタイを締められてそのままぽん、と胸を叩かれた。
「出来ましたよ。」
「Thanks.」
「今度は引っ掛からないでくださいね。」
「次も気付かれないといいな、honey?」
さらりとした黒髪を耳にかけてやれば耳には真っ赤なピアス。
「・・・!」
「その色はnonsenseだ。俺が新しいの買ってやる。」
「なっ・・・!?、私は赤が一番好きなんです!」
「I see...じゃぁ」
伊達くんはそのまま顔を近づけてきて腰が抜けるかと思うほど艶やか声で言った。
「It dyes it to my color. 」
俺色に染めてやる
(今時そんな台詞言う人居るんだ)
なんて思いながらも頭の隅で
それもいいかも知れない、
なんて恐ろしいことを考えていた自分が居た。
FIN.
10.11.8
アトガキ*
羅瑠様イベリクでお相手は政宗様でした!
「俺色に染めてやる」って政宗さんに
言わせたかっただけ^p^←
んー・・・甘くない。
俗に言う甘という奴が書けない!
なんてこと・・・!!
お持ち帰りは羅瑠様限定でございます。
こんなものでよければ是非どうぞ。