戦国BASARA

□先生、
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「ユメちゃんだ〜。今日はどうしましたー??」



私の目の前に座る白衣を着たイケメン医師の猿飛先生。

この先生のおかげでこの武田クリニックはもうかっているようなものだろう。


武田先生は注射とかする時思いっきり打つからかなりイタイ。

だけど優しくて風邪とか引いたときなんかは気遣ってくれたり。



同級生に真田君が居て、真田君はなんだか良くわかんないけど武田先生の家にお世話になってるらしい。

真田君が居るから学校の行事なんか良く知ってて「今日は体育祭があったのに残念だったのぉ」なんて言ってくれたときがあった。



結局は大人気なこの武田クリニックに元々身体が強くない私はかなりお世話になっている。

私のお母さんは武田先生と仲が良くて作りすぎた(態と?)煮物などを武田先生に病院行くついでに渡しに行ったりする(私が、ね)


そんなこんなで今日も武田クリニックに風邪薬をもらいに来た私。



「・・・・風邪を、引きました。」



ズビッと鼻水をすすりながら答えると猿飛先生は苦笑していた。



「ほんと鼻声だねぇ〜、ユメちゃんまた夜更かししたの?」


「え゛、なんで先生が知ってるんですか?」


「家隣だしね。」


「あ゛、そうですね・・・・」



そう、私の家とこの武田クリニックはお隣さんな訳で。

猿飛先生もここに住み込みでお世話になってるらしい。


ほんと良く分かんないけど気にしたら負けな方向らしい。


で、私の部屋と猿飛先生の部屋も隣同士らしく、私の部屋の電気が夜中ずっと付いていたらしい。

最近は受験勉強で忙しく寒いなんて言ってられないくらい大変なのだ。



「また勉強?よかったら俺様が教えてあげようか??」


「そっか・・・猿飛先生はお医者ざんなんだもんね・・・頭いいんですよね。今度遊びに行きまず。」


「うん、おいでおいで。」



やった、といいそうになったけど寸の所で言葉を呑みこんだ。



「でも今風邪引いておいてよかったかもね〜。受験の頃にはしっかり免疫ついてるんじゃない?」


「インフルエンザじゃなければかかりませんね。」


「予防接種したっけ??」


「しまじだ。」


「ん〜・・・なら問題ないと思うけど。俺様ユメちゃんの為に愛も入れといたからね。」


「なっ!?」


「あは〜♪はいはい、じゃぁ口開けて〜。」



口開けなきゃ手突っ込むぞ、ってくらいな勢いで口を開けさせられ喉の様子を見る先生。



「んー・・・扁桃腺かなり腫れてるね。薬だしとくから1日3錠ちゃんと飲んでね。」


「はい・・・」


「ユメちゃん、辛い?」


「まぁ・・・ぢょっとは・・・」


「なら俺様にうつしてもいいよ。」


「え?」



腕をグッと引っ張られ気が付けば先生の腕の中。



「ちょ、先生?本当にうつっちゃうよ?」


「大丈夫大丈夫。もしうつったらユメちゃんが看病してね?」


「いいですげど・・・。」



出来れば先生の弱ってるところなんて見たくないです、って言えば先生は「見れるのユメちゃんだけだよ?」

なんて言うからあ、それは役得だ、なんて思った現金な私。













先生、恋の発病が防げません。

(先生、どうでもいいんだけど次の患者待ってるよ。)

(今日はもういいや。)

(ダメです。)


FIN.

11.04.01




2代目拍手夢だったもの。
佐助さんイケメン・・・^p^




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