戦国BASARA

□確かに
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「あれ、かすが・・・・」


「・・・なんだ、猿飛佐助。」


「い、いやぁ・・・別に?前に居たから話しかけただけ。」



偶然クラスメイトのかすがと会った。



「・・・私の隣を歩くな。」


「別にいいでしょ〜が、それくらい!!」


「よくない!!お前は昔からそうやって・・・」


「昔の事なんて覚えててくれてんの?俺様嬉しー!」


「煩い!」



早歩きで歩き始めたかすがを余裕で追いかけた。

かすがは家が同じ地区で昔からの知り合いだった。



所謂幼馴染。

だけどかすがはそれを拒否してくる。



可愛くないねー。

あ、幼馴染、か・・・。



「そう言えばさ、かすが夜咲ユメの事何か知ってる??」


「知らないな。アイツとは話したことが無い。」


「やっぱり??かすが人見知りするもんね〜」


「煩い黙れ。」


「今日さ、放課後教室に行ったら長曾我部の旦那と夜咲さんが話ししてたんだよ。」


「・・・・」


ぽつりと呟くそうに言うとかすがも少し興味があったらしい。



「関係とかよくわかんなかったけど、俺様の予想だと幼馴染、かな??」


「聞いたことが無いな。」


「だよね〜。」


「意外、だな。」


「そだね〜。」



夜咲さん本当はすごく明るい子なんだよ、って言おうとしたが止めた。


人が隠してる事を平気で言うのは良くない。

とか言いつつも話してたことかすがにばらしちゃったけどね・・・。

それにあの時笑った夜咲さんの顔が忘れられないなんて、ね。

話してるところも初めて見たし、笑うなんて驚いた。



俺の前でも笑ってくれないかなぁ。なんて思っていたらかすがに何ニヤニヤしてるんだ、気持ち悪い。

と言われた。



自然に顔が綻んでいたらしい。

まさかね。



「じゃぁねーかすが!!」


「・・・・・じゃぁな。」



やっぱり幼馴染なんだよな。

なんて感じたり。

家に帰ってから夕飯の準備をした。

アパート暮らしで旦那と同居。

誤解しないでよ?俺様そっちの類じゃないからね。

旦那が一人暮らしなんて出来るわけないから俺様と一緒に居るわけ。



ゆっくり夕飯の準備をして、もうそろそろ旦那が帰って来るかなとか考えながらニュースを見てた。



「佐助、今帰ったぞ!!!」


「お帰り〜旦那。」


「うむ。」


「ご飯食べよっか。」


「おぉ!!!」


「その前に旦那!手洗ってきて!ちゃんとうがいもするんだよ??」


「うむ!了解した!!」



そう言えば仮に旦那に彼女が出来たら俺様どうするんだろ。

元々どっちが借りてる、とかそう言うのないし・・・。



旦那のことだから破廉恥!とか言って彼女なんて出来ないかもしれないけどいつかは出来るよね・・ウン。


逆に俺様に出来たら??旦那変に気遣わないかな・・・。

彼女出来たとしても家には入れないか・・・な。



一線置いてるようだけどどっちかって言ったら多分旦那のほうが大事だと思うし。

だからそっちの類のほうじゃないよ??

ほら、旦那とは小さい頃からずっと一緒だったし・・・。



「佐助??」


「・・・何?だから俺様そっちの類じゃないって言ってるじゃん・・・」


「む??」


「ぇ・・・ぁ、ごめん。今のナシね。さぁ食べよっか!!」



ここに住み始めたときはまだ先の話かと思ってたけど結構すぐそこらへんまで来てる・・・っぽい。

実感無いけどそろそろ彼女の一つや二つ出来る年頃・・・なんだよね。


今日も旦那の下駄箱に何通ラブレターが入ってたことだか。


俺様も負けないくらいあったけどね!!

因みに竜の旦那も長曾我部の旦那も!

・・・・あぁ・・・なんか寂しい。







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