戦国BASARA

□どこにでもいる君みたいな誰か
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「何で私なんかと付き合ってるの??」


「・・・それ聞く??」


「だってそうでしょ?私みたいなずば抜けて可愛いわけでもない人となんで付き合ってるの??」


「そりゃさ、ユメみたいな上の下の人なんてたくさん居るよ??」


「中の中よ。佐助のライン低いわね。」


「なんでそんなに自分を卑下するのさ。」



ユメちゃんは十分可愛いよ?と苦笑混じりに言う佐助。

今日のユメは些か機嫌が悪いらしい。



「どうしたの??なんかあった??」


「別に〜。なんでもないよ。」



そう言いつつ顔をフイと背けてしまうユメ。



「嘘。なんかあったんでしょ??佐助お兄さんに言ってみな?」


「佐助お兄さんキライー!」


「うわっ酷っ!」


「嘘だよ。大好き。でもね・・・・」



私みたいな、私以上の女の子もたくさん居るでしょう?

実際今日も告白されてたでしょう??

と続け言おうとしたユメだったが口を閉じた。



「ユメ、」


「なに?」


「俺様はどんなに顔が可愛い人が目の前に現れてもね、ユメ以外には興味ないから。」


「そうじゃなくて。」


「なに??」


「人は外見だけじゃないでしょ??」


「じゃぁ・・・ユメは俺様の何処が好き??」


「佐助の?」


「うん。」


「優しくって・・・面倒見がよくて・・・・一緒に居ると安心するし、その綺麗な髪の毛も、低くて心地いい声も好き。」


「あらヤダ、俺様照れちゃう。」


「キモイ」


「・・・泣いていい?」


「ダメ。」


「えー・・・・」


「って言うか全部好き。」


「そう言うことだよ。」


「どういうこと??」


「全部、見てくれるユメが俺様は世界で一番好き。」


「?意味分かんない。」


「皆俺様の顔しか見てないって事。俺様の何知ってる?

今日告白して来た子、俺様名前も知らないし、正直居たっけ?ってくらいだし。

話した事も、ないんだよ。なのに俺様のどこを好きになったの?って言ったらやっぱり顔しかないじゃん。」


「自信有り気だね。」


「慣れてるし。」


「じゃぁ佐助の中では一目惚れってナシなの??」


「ん〜・・・・一目惚れって結果的顔に惚れたってわけじゃん。でも本当の一目惚れってさ、「本当にこの人!!」ってのがあると思うんだ。

それだったら別に運命的でいいと思うけど・・・みんな違う。」


「そっか。」


「とか言いつつ俺様もユメに一目惚れ、だったけどね。」


「あはは、いきなり話しかけられたときびっくりしちゃった。」


「あの頃は若かっただけだよ。」


「軽かったしね。」


「それ言わないで・・・・」



昔を思い出した佐助がガックリと肩を落とす姿を見て更に笑うユメ。



「まぁ目の前に絶世の美女が現れたとしても多少考えはするけど絶対にユメと別れたりしないから!」


「ふぅん。」


「上の上ほど性格きついしね、きっと。それと俺様厚化粧の子キライだし。」


「へぇ。」


「ユメくらいの自然なくらいがすき。」


「そっか。」


「スカート上げて足見せすぎる人も嫌い。」


「へー・・・」


「ユメくらいの長さがいい。」


「そっかそっか。」


「自然に笑う子が好き。ユメみたいな。」


「・・・・・。」


「他人の意見に簡単に流されないで自分の意思をしっかり持った子が好き。ユメみたいな。」


「・・・・佐助、」


「ユメみたいにオレンジとか似合う子が好き。でもユメは何でも似合うか。」


「佐助、聞いてる?」


「うん聞いてる。でね、ユメみたいに感情豊かで喜怒哀楽がある子が好き。」


「それって褒めてる??」


「うん。笑顔貼り付けてるだけの子はつまんない。」


「あー・・・・」


「ユメみたいに常識ある子がいいな。」


「それは一理あるね。最近の子って常識ない。」


「俺様もユメも十分最近の子の部類だけどね。

でもさ結局はさ、ユメじゃなきゃだめなんだよね、俺様。」


「なんで??」


「ユメがタイプっていうよりユメ自身が好きだから。」


「答えになってない。」



「ユメがタイプって言うよりユメのことを好きになってからユメがタイプって言うか・・・なんていえばいいか分かんないけど」



まぁそんな感じ、と言いながらマグカップを持ってベッドに座る佐助。



「人の珈琲勝手に飲まないでよ。」


「後で淹れなおすからさ。」


「よろしい。」


「ははっ。」



やっぱりユメが一番だよね、とマグカップをテーブルの上に置いてユメの背中に抱きつく佐助。



「仮にユメみたいな子がどこにでも居るとするよ?だけど、それでも俺様はユメを選ぶよ。」


「どうして??」


「ユメが大好きだから。ユメの全部が大好きだから。声も、匂いも、中身も、全部、全部。」


「そう。じゃぁ私も佐助みたいな人が何処にでも居たとしてもそれでも佐助を選ぶね。」


「ありがと。」


「いーえ。」


































































































































どこにでも居たとしてもやっぱり君は一人しか居ない。

君みたいに素敵な人は、一人しか、居ない。



FIN




Title by:確かに恋だった



**アトガキ**
千晴様キリリクで佐助甘現パロでした!
短くてごめんなさい><
読んでくれてありがとうございました♪

リクしてくださった千晴さんにも感謝です^^


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