短編小説@

□遊園地
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『遊園地』


ララララ〜♪

自分の部屋で歌っているのは橘弥生、中学3年生で橘家の長女であり、子供達の中で唯一の女の子である。
彼女には過保護な兄弟が3人――高校3年と2年の兄が一人ずつと中学2年の弟――がいる。
彼らは可愛い可愛い弥生を溺愛していて、3人で結託し変な虫がつかない様にと弥生に近づこうとする男は皆、排除していた。
そのため弥生は気になっている人がいても、彼氏が欲しくてもつくることができなかった。

しかし、7日ほど前、ついに弥生に彼氏が出来た。
兄達の妨害をかいくぐり、見事、弥生の彼氏となったのは葛西流斗、次男・文月の親友で、弥生が初めて会った時から気になっていた人である。


ふふ、嬉しいな、早く明日にならないかな。

弥生はとてもワクワクしていた。
何故なら、明日流斗と初めてのデートなのだ。
嬉しくて嬉しくて仕方が無い様である。
そんな弥生だが、はっと何か思いついたようである。

そうだ!!明日の服選んでおかなきゃいけないよね。
選んでる暇なさそうだし・・・。
どれにしようかな〜?

服を選び出した弥生。部屋は服だらけである。
そこへ長男の睦月がやってきた。



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