present

□好きな人
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「美味しいですか、綱吉くん。」

「え、あ、うん。」

考え事をしていたので、質問されたことに慌てて返事すると貰ったケーキを口へ運ぶ。

「…どうかしましたか?」

「いやっ、なんでもない!そっ、それよりいきなりどうしたんだよ、家に来るなんて珍しいし。」

「理由ですか?それは常日頃一緒にいることはできないので、たまにはゆっくりした時間もいいかなと思いまして。
でも安心してください!僕は綱吉くんが毎日何処で誰といるかは全て把握していますからね!」

「…骸、それストーカーで訴えるよ?」

「何でですか!?僕たちはラブラブカップルじゃなかったんですか!?」

「いや、ラブラブかは知らないけど…」

…そう、考え事とはこのことだ。
骸の変態過ぎる性格……

「僕というものがありながら獄寺とかいう奴や山本という男と一緒に楽しそうにお話してますし…というか綱吉くんの周りには男が群がり過ぎなんですよ。」

黙ってればいい男なのに、口開いた途端にアレだからな……

「そりゃあ綱吉くんは可愛いですし、笑顔なんか癒し効果も抜群ですよ?だって僕の綱吉くんですからね!それなのにあの男共は綱吉くんにベタベタと…」

まぁ、それも全部俺を思ってのことなんだろうけどさ、何でこんな奴のこと……

「しかしあの男共は夜の綱吉くんの顔を知りませんからね。とても可愛いらしいのに…まぁ、見たいと言っても見せませんが。クフフ、いい気味です。クフフフフ」

「………………骸。」

「フフフフ……はい!何でしょう、綱吉くん。」

「黙って。」

「…おや?不機嫌そうですね…何かありましたか?」


お 前 が 原 因 だ !


「…何でもない。」

「そうですか?ならいいんですが…」

そう言って体が温かいものに包まれる






「好きな人のことは心配なんですよ。」






あぁ…多分、俺はそんなところも含めて好きになったんだろうな。




好きな


「…骸、好きだよ。」
「おや?綱吉くんから言うなんて珍しいですね。」
「…言いたくなっただけ。」
「クフフ…僕は愛してます。」

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