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□これから僕等は分れ道につくけれど
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燃え盛る炎の中で白龍の逆鱗を手に入れた私は、初めて己の意志で時空を飛んだ
眩しい光と清涼な空気
煩いくらいの蝉の声がする
ここは―かつて通り過ぎた場所。
熊野だ。
「目が覚めたか」
低く優しい、何よりも待ち望んだ声
いつもと変わらないまま起こしに来てくれた先生に、たまらず抱きついた
一度失った体温も匂いも何もかもが懐かしすぎて、どうしようもなくなってしまった
先生は泣き出してしまった私に微かに驚いた顔をしても、「どうした」とは問わなかった
小さい子にするみたいに優しい手付きで髪をなぜられる
そのまま背中をぽんぽん叩かれて、ようやく泣きやんだ
「生きてる…」
小さなつぶやきを拾った先生は、何かを悟ったように一瞬だけ痛そうな顔をした
「先生。私、今度こそ守ってみせます」
全ての人を守りたいなんて考えてるわけじゃない
ただ大切な人達を守れたらいい
幸せにしてあげたい
幸せになりたい、みんなで
意味不明な筈の私の言葉に、先生は息を飲むほど真剣な目で頷いてくれた
「神子…お前の望むままに」
この時。
全てを知ったつもりでいた私は、まだ知らなかった
その言葉の本当の意味も
その言葉にどれ程の覚悟が込められていたのかも