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□いつのまに夏は逃げたのかしら
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夏の終りが寂しくて仕方ないのは
きっと
夏が眩し過ぎるから…
熊野でひょんなことから一緒になった三人は黙々と帰り道を歩いていた。
(怨霊、封印しちゃったな…)
分かっていたけれど、とうとうこの日が来てしまった。
このまま港に着けば…
(またお別れだ)
次に会ったら敵同士。
そういえば知盛が言ってた。
もう本当は細部まで覚えている柳花宛を教えてもらって、共に舞ったあとのこと。
「次があるなら精進しておこう」だなんて。
(ふふっ次なんてないのにな)
言われた時、自分はどんな顔をしていたのだろう。なんだか泣きそうな気持ちになってしまったことは覚えているのだが。
「な〜にニヤついてんだよ」
思い出し笑いか?
なんて聞きながら、将臣君が私の頭をくしゃっと撫でた。
その手付きがあんまりにも優しくて、やっぱり私は泣きそうになる。
いっそ泣き付いて全てぶちまけられたら楽になるだろうか。
そう考えたこともあった。
すぐに答えは出たけれど。
きっとなんにもならないのだ。
彼らが彼らである限り。
己の信念を捨てることはなく、私も仲間を裏切ることはできない。
だから誤魔化すようにはしゃいだ。