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□088 残像をせめて切り刻んで
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今日は体調が良いらしい。
雨乾堂に来てからずっと浮竹さんは机に向かっている。
あんまり無理はしてほしくないけど、隊長の仕事を変わることなど出来ないから、俺は大人しく待つことにした。


実は面白いものを持ってきている。
見た目はへんてつのない携帯電話。
だけどこっちでも使えるってだけで、実はかなりすごい代物。
浦原さんに頼みこんで細工してもらったのだ。

狙いは通話じゃなくて写真機能。
会えない時にすぐ見られるのは、ちょっと良い気がして。



人は案外簡単に忘却してしまうから
写真やビデオをとる

いつまでも鮮やかな映像を残そうとする



パシャリ!

カメラのシャッターに似せた電子音が、二人だけの部屋に響く。

「ん?」


パシャリ!

振り向いた瞬間も逃さず決定ボタンを押した。
きょとん、とこちらを振り返る浮竹さんを保存する。
これあとで携帯の待ち受け画面に設定しよう、とこっそり決意する。
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