TEXT

□曲がり角
1ページ/3ページ

どうして右へ行けなかったのだろう

あの曲がり角を曲がれたら、今も一緒にいれたかもしれないのに




告白をなかったことにしたくて。
タイムリープして分かれ道に戻ってきたあたしが最初に聞いた声。

「後で付き合っときゃ良かったって、泣いても遅えぞー」

明るい髪の男の子が、ちょっと冷やかすように言ったのを無視して。
あたしは一人で帰った。
…左の道から。




「ほんと馬鹿だよねえ…ははは」

あの頃の私はまだ幼くて。
はじめての初恋が恋であることすら気付かず。
ちゃんと人の想いを聞いてあげられる余裕がなくて。

好き、って何かよくわからなかった。

三人でいられることが、大切で楽しくて。
ずっと楽しいままいられたらそれで良かった。
大切にしすぎて変わることを恐れて

だから、一番大切なものをなくしてしまった。



「なあ、俺と付き合わねえ?」

告白されてただただ、びっくりした。

(心の準備が出来てたら、きっと素直に嬉しかったんだけどな。
アイツはタイミングが悪いのよ!)

先にきた驚きが大きすぎて、確かにあった喜びが紛れてしまったのだ。
次へ


[戻る]
[TOPへ]
non-noブログ隊Blogフォレストでスタート!!

[無料HP作成]

(C)フォレストページ