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□曲がり角
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どうして右へ行けなかったのだろう
あの曲がり角を曲がれたら、今も一緒にいれたかもしれないのに
告白をなかったことにしたくて。
タイムリープして分かれ道に戻ってきたあたしが最初に聞いた声。
「後で付き合っときゃ良かったって、泣いても遅えぞー」
明るい髪の男の子が、ちょっと冷やかすように言ったのを無視して。
あたしは一人で帰った。
…左の道から。
「ほんと馬鹿だよねえ…ははは」
あの頃の私はまだ幼くて。
はじめての初恋が恋であることすら気付かず。
ちゃんと人の想いを聞いてあげられる余裕がなくて。
好き、って何かよくわからなかった。
三人でいられることが、大切で楽しくて。
ずっと楽しいままいられたらそれで良かった。
大切にしすぎて変わることを恐れて
だから、一番大切なものをなくしてしまった。
「なあ、俺と付き合わねえ?」
告白されてただただ、びっくりした。
(心の準備が出来てたら、きっと素直に嬉しかったんだけどな。
アイツはタイミングが悪いのよ!)
先にきた驚きが大きすぎて、確かにあった喜びが紛れてしまったのだ。