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□071 この距離感を愛したい
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「あちぃー」
真夏の日差し。
年々暑くなっていっているのは気のせいだろうか。
北極の氷が溶けきるのも、そう遠くはない未来に違いない。
(温暖化で地球は滅ぶのか…)
ほどよく頭がゆだってきたところで、ようやく待人の姿が見えた。
「先輩!」
息を弾ませながら走ってくるのは、俺の彼氏。
大きい体で子犬みたいに駆け寄ってくるのがちょっとおかしい。
実は。
学校の廊下や街中で。
俺を見つけた瞬間、嬉しそうに変わるこいつの顔を見るのが好きだったりすることは、絶対に秘密だ。
「遅れてすみません!」
体のデカさに見合う、よく通るデカイ声。
頭を下げられるとつむじが目の前にくる。
「ん、別に良い。それよりも映画始まるから行くぞ」
だいたいの理由は予想がついてるから。
きっと家で何かあったんだ。