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□いつか王子様が
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「おめでとう、真琴」
芳山和子は真っ白なウェディングドレスを見て眩しそうに目を細めた。
「魔女おばさんありがとう!」
今日真琴は結婚する。
隣に立つ男性を和子はよく知らない。
「ほんとに、ふっきっちゃったのねえ」
少し残念そうにも安心したようにも聞こえる口調。
「本当はね。真琴も私みたいになるんだろうなあ、って心配していたの」
想いを結晶化させて。
ずっと来ない人を、たった一人で待つ。
それは不幸せでも寂しくもなかったけれど。
「あたしもそう思ってたんだけどね」
「そうじゃなかったんだ?」
大人びた様子で、それでも昔と変わらないまま真琴は微笑んだ。
千昭以外を好きになる日が来るなんて想像もできなかった。
ましてや結婚。
…けれど、どんなに頑張っても自分と千昭の結婚も想像することはできなかった。
きっとおばさんのようにこの想いを持ったまま一人で生きていくのだろうと思ってた。
あれから何度も夏は通りすぎて。
はじめておばさん以外の人に千昭の話をした。
それからもう一度夏が来て、真琴はその人からのプロポーズを受けた。