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□075 閉じ込めて蓋して
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昨夜、あの人を初めて抱いた。
今も隣で眠る愛しい人を飽きることなく眺めながら、高階は思い返していた。
(ドキドキした。緊張しすぎて死ぬかと思った)
いっそのこと、死んでしまいたかった。
(可愛いとか考えてる暇もなかった)
ただ夢中であの人を求めた。
あの人が死ぬまでずっと俺の側にいてくれたらいい。
だけど人生の半分も俺たちは生きてなくて、先の事なんか分からない。
明日になったら先輩は俺のことなんて嫌いかも知れない。
(それなら先輩が俺のこと殺してくれたらいいのに)
この人が他の誰かのものになるなんて考えたくもない。
最後の最後にいなくなるくらいなら、行く前に息の根を止めていって欲しい。
でないと自分はきっと今度こそ取り返しのつかないことをしてしまう。
(どうしてなんだろ。俺の心はこんなに醜くて重たい。汚い)
あまりにも彼が好きで奪いつくしてしまいそうで、そんな自分に嫌気がさす。
こんなの正常じゃない。
きっといつか押し潰してしまう。
そんな自分が何よりも恐ろしい。