TEXT
□花火と浴衣とあの子とあの子
1ページ/2ページ
時かけ(千昭×真琴←功介)
「なあ、今日何時に集合する?」
「へ?ごめん功介。なんかあったけ?」
「オイオイ。花火に行きたいって言ってたのはお前だろ」
「ああ…。ごめんあたしやっぱいいや」
「?」
「あの子たちと行っておいでよ」
「お前も千昭もいないのに、俺だけ行ってもさ。意味ないだろ」
「…そうだね。うん。よしっ楽しむぞー!!わたあめたこやき、かき氷も外せないよね!
「花より団子なやつめ。食い物ばっかりかよ」
「いいでしょ。別に。じゃあ千昭は何たべたい?」
もちろん真琴が振り向いた先には誰もいない。
またやっちゃった〜、と無理に笑って真琴は頭をかいた。
まだいないことになれないのだろう。
こうやって、時々真琴は千昭がいなくなったことを忘れてしまう。
功介は苦笑して、声をかけた。
「どうせなら浴衣も着てこいよ。あとでアイツに自慢するから」
「何を?」
「俺は真琴の浴衣見たぞ、って言ってやる」
「ぷっあははは。そうだね、ちょっとはくやしがってもらわないとね」
「おう!」
ようやく笑った少女に、ひそかに安心する。
最近の空元気は見てる方もつらい。