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□072 破れたこころのなおしかた
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「いてててて…」
寝ているときは平気だったのだが、体を起こすと関節が軋みを上げた。
熱い鈍痛。
身体中がダルくてもう一度布団に潜る。
今日は一日寝ていよう!と勝手に宣言して、買い物等の予定は全部キャンセルすることにした。
しばらくそうやってトロトロと半覚醒状態の幸せを味わっていると、扉が開いて高階が入って来た。
相変わらず、俺がいるなんて夢にも思わなかった、びっくりしたという顔をしてゆっくり微笑むのだ。
本当に安心した様子を次の瞬間には消してしまって、全開の笑顔で聞いてきた。
「おはようございます。…体大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃねぇ」
眉をひそめてきっぱりと言い捨てると爽やかに返された。
「やっぱり。今日はして欲しいことがあったら何でも言って下さいね。もう昼だけど朝ごはんも出来てますよ」
やっぱりってなんだ。
やっぱりって。
同じ分の運動をしたはずだが、片方は疲弊しきって片方はケロリとした顔をしてるのは、もう詐欺だと思う。
(…じゃなくて)
脱線しかけた思考回路を戻すと、まだ続けている笑顔全開に向かって俺は首をふった。