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□069 夢のはじっこ放り出されて
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穴が開くほど見つめていても、愛しい人はユメノナカ。

だから今は、思う存分寝顔を堪能。

手入れしてないみたいだけど触り心地の良いほっぺた。
茶色の髪は柔らかくて、微かに開いた口はちょっと誘ってるみたい。

ようやく手に入れた大切な人は、惜しげもなく安心しきった無防備な顔を見せてくれる。
それだけで満たされるなんて、自分が自分で信じられない。

こんな俺もいたんだな。
うん。悪くないよ。
悪くない。

眠っていても眉に寄せている皺をつんつんとつついてみたら、ぱちっと目が開いた。

「ふたみ…?今何時だ?」

「午前三時四十八分。あっ今九分になったかな」

聞いているのかいないのか、寝惚けまなこでワガママを言ってきた。

「のど渇いた…みず…」

「はいはい。お水ね」

もっともっと甘えてくれれば良いよ。
俺がいないと生きていけないくらい。
陳腐なセリフだけどさ。
だって俺はアナタがいないともうだめなんだから。
これでお相子デショ?


「ご所望のお水持ってきましたよー。ってアララ。寝ちゃったか」

苦笑して覗き込めば、幸せそうに目尻を下げて眠る姿。

「まぁったく。可愛い顔しちゃってさ」
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