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□Verweile doch!
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僕は時の美しさと残酷さを知る
残された時間はあとどれくらいだろう







ガラスに映る白いワイシャツと学生服。
偽りの姿も随分と馴染んでしまった。

透き通った姿の向こう側には、絵画の代わりに見慣れた貼り紙。

「まだ修復中か…」

思ったとおり。
俺はたいして落胆もせず、過去の遺物が鎮座された建物を後にした。

むしろほっとしている自分に気付いていた。

まだ、帰れない。
まだここにいることを許された。

絵を見に行く度に、そこにあってほしい、まだあってほしくない、二つの気持ちが混ざり緊張するようになった。

そうなったのはいつからだろう。

見るだけで良かった。
俺だけは憶えていようと思っていた。
とてもとても見たかったのに…。


帰り道。
川辺に体育座りをして俺は光る水面をみつめていた。

あの絵を見に行ったあとは緊張がとけて少しだけ落ち込む。
日を追う事にその傾向は強くなって、自分がどれだけ此処に縛られているのか分かる。

今だって未来は恋しいし帰りたいと思う。

それなのに。

「ちーあきっ、何こんなとこで、たそがれてんの」

「真琴…」

同じだけ帰りたくないと思った。
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