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□015 そこでふりだしに戻る
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「どうして」
と、言ってしまうのは簡単で。
「どうしても」
どうしても戻らないことだけはわかった。
あがいてあがいて。
仲間達と世界を駆け巡った日々。
(だけど本当はずっと)
もう一度あなたに会いたかっただけ。
自分が殺した、誰よりも好きな貴方に。
自分の知っていた、狂気に飲み込まれる前の
……ただのセフィロスに。
北の大空洞。
決着は驚くほど簡単についた。
持てる力の全てをかけた技を、セフィロスは避けようとはしなかった。
致死量の傷をおいながらなお、全てを超越して彼はそこに佇んでいた。
静かに最後の時を待つように。
たくさん聞きたいことがあった。
ありすぎてわからなくなるほど。
「どうして?」
「どうしてなんだ…?」
「答えろっセフィロスっ!!!」
もう敬称をつけて彼を呼ばない。
口調だって、あの頃とは全く違う。
上官に対するものでも、親しみを込めたものでもない。
何も言えない。言わない。
間違っても、「セフィ」とは、呼べない。
「…クラウド」
俺はもう昔のようにアンタの名前すらよべないんだ。
それなのに。
耳に届いた響きは随分と懐かしくて。
静けさの中の温かいなにかを俺の耳は敏感にすくいとる。
そうやって。
アンタはいつもたった一言で俺の心臓を打ちのめすんだ。
015 そこでふりだしに戻る
(それでも。会いたかった)