幽白夢

□気付かれない心が
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酷く


脆く


簡単に崩れてしまう気がした。









『幽助…どこいくの?』

「え?あぁ、ちょっとな。」


コンドハドコニイッテシマウノ…


イツカエッテクルノ…


アナタハナニヲシテルノ…?



「じゃ、行ってくっから。」


こうやって、貴方の背中を見つめたのは何度目でしょうか?


いつもふらっといなくなって

いつもふらっと帰ってくる。


だけど

その間…



幽助がいない空白の時間は…


私の中で


色のない時間



ただ、過ぎ去ってゆく…

意味のない時間…



幽助…


幽助……


幽助………


幽助!!!!!



心が何度も何度も貴方を呼ぶの。


このままじゃ


私は駄目になってしまうよ…


幽助…



いつも一緒にいれなかったら


幽助との想い出が薄くなっちゃうよ…



ねぇ

はやく帰ってきて…




あの声で


あの笑顔で



私の名前を呼んで…








━━━━‥


酷く


脆く



ギリギリの場所で名前を呼ぶしか出来ない私は


駄目な私…



[end]



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