小説
□始まりの場所5
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「もういますけどね・・・俺等」
「新潟だってさ」
「・・・は?」
「新潟に、天使が大量発生したんだってさ」
「じゃあここは、仙台でも、宮城県内でもなく、新潟県?」
「そういうことに・・・なるの、か?」
「それ以外にないでしょうが!!」
「いや〜まいったなぁ!」
「まいったじゃないでしょうが!!どこをどうすればこういう状況になるんですか!!?」
「ちょーーーっと他の奴らより早く現場についただけだろう」
「あんたが免許取ったとか言って、軽くドライブ行くっていうからついてきたっつーのに・・・」
俺は一度深呼吸をすると、
「なんでこんなとこまで来て、しかもこんな状況なんだよ!?」
吸い込んだ空気を全て吐き出すように叫けんだ。
・・・こういう訳で、現在にいたるわけだ。
「お〜、うまくつながったな♪」
「あんたは黙ってろよ!」
「腹ぁくくれよ、羽蝶・・・」
和田さんの一言で、一気に緊迫する。
「・・・やるしか、ないのか・・・」
腹もくくるし、覚悟も決める。
ただ、一つ言わせてくれ・・・
「・・・和田さんの運転する車には、二度と乗らない・・・」
「そう言うなって。今度はちゃんとするから!」
・・・まぁ、もう一度くらいは、いいか・・・
・・・生きて・・・帰れたら、だけど・・・
・・・死ぬよなぁ・・・これ(泣)
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