三千年ストーキングするのは純愛
□執事、決闘する(後編)
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海馬瀬人がインダストリアルイリュージョンのセキュリティに侵入したころ……未だ遊戯と瀬人に化けたマリウスの決闘は続いていた
「次はお前のターンだ」
エグゾディアについては何も語らず、名も無きファラオは話題を逸らした
『では行くぞ…俺の最も信頼する下僕がお前の喉元に喰らい付くべく現れる!』
イヤホンからは指示通り喋れと怒号が飛ぶが、地獄とか復讐とかちゃんちゃら可笑しくて言えない
むしろ瀬人様らしくて痛い台詞を一瞬で考え出した私を褒めてくれよ
『覚悟はいいな、遊戯……いでよ!ブルーアイズホワイトドラゴン!』
名も無きファラオの目に、一瞬だが、絶望の色が差した