きまぐれHP
□Sly Canary. 05
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フラッフィーはしばらく物珍しげにガムを見てたけど、今はそれぞれの頭がそれぞれに楽しんでる
『あんまり時間がないな、シャンプーは今度にしよう』
パタパタと人が走る音がする
もうすぐか
「アロホモラ!」
生徒のアロホモラで開くのはザルすぎだと思うよダンブルドア先生
一番奥に押し込まれたネビルが私に気付いた
「あ…」
とりあえずにっこり微笑むと目をそらして…フラッフィーに気付いて、もう一度青い顔で私を見る、私はニコニコ継続
「もうオーケーだ、ネビル、離してくれよ!」
振り返ると一人と一匹、最初に声を出したのはハリーだ
「あの、先生は、どうしてここに?その、生き物は?」
『まずは君たちがどうしてここにいるかが聞きたいなぁ』
皆それぞれに理由を話してくれた、いい子だね
『よし、じゃあ何故私がここにいるかというとだね、先生はこの廊下への立ち入りを禁止されてない、見廻りしてたんだ』
うんうんと頷く皆、ハーミーはちょっと疑い気味だけど
『すると獣臭くてね、入るかためらわれたんだが…好奇心の方が勝ってしまって、そうしたら三頭犬だ、私は襲われたらたまらないと、犬用のガムを…好きかどうかはわからないが…やったんだ、そしたらなつかれてしまってね』
「どうして学校に三頭犬が?」
『さあね、それなりに人に慣れてるし誰かのペットかもしれない、ハグリットなら喜んで飼いそうだ…』
ヒントもあげよう
『皆がここに来たことは黙っておいてあげるから、私がここに居たことも黙っておいてくれないかい?』と持ちかけると皆一様に首を縦に振ってくれた
『それじゃあ、私が送ってあげよう』