更新・ネタ帳
小説の断片みたいなのをつらつらと…書けたらいいな
◆ソニア登場編
『ソニア姉さん!止めてや』
「お前まさか…ピア、ピアなのか」
『せや、せやから姉さん、もう止めてや』
珍しくピアの両目は開かれていた
「それは出来ない、だが、お前がこちら側に来ると言うのなら歓迎するぞ」
『姉さん…ウチは、ウチの母はんに誓って行けへん』
ピアは俯きながらもはっきりと言った
「何故だ、エデンも私も、父上のために尽くしているというのに!」
『それは父はんのためやあらへん!!』
ソニアにつられるようにピアも声を荒げる
「何だと、」
『エデンはまだ何も知らんから、しゃあない、でも姉さんは知っとるはずや、そうやなかったら、そんな苦しそうな顔で闘ったりせえへんもん』
ソニアは思わず仮面に触れる、傷一つ無く、己の表情を隠している
『父はんも…こない苦しそうな小宇宙で…』
「戯れ言を、私も、父上も、望んでしたことだ!!ホーネットスティンガー!!」
痺れを切らしたソニアは、ついにピアにも攻撃を仕掛けた
『雷盾(ライジュン)!』
しかしピアは防ぐだけで、一切反撃しなかった
2013/05/20(Mon) 06:53
◆前半
ゴール地点で待ち構えていた檄の前に最初に現れたのは、エデンだった
「おぉ、お前が勝ったか」
エデンは怪訝そうな顔になる
「僕に勝てそうな奴が居たんですか?」
思い当たる節があったが、確かめておく
「あぁ、お前より二つ年上の…大犬座のピアって奴なんだがな、アイツも入学当初はお前みたいに飛び抜けた奴で、どう伸びるか楽しみにしてたんだが…」
「何か問題が?」
「お前みたいな優等生じゃなかったんだ」
深いため息を吐きながらも続ける檄
「授業はサボるし、寝るし、実技も手抜き、天才肌だからなのか、自分の興味のあることしかしたがらん」
「そうなんですか…」
「今回の聖闘士ファイトも、出ないんじゃないかとヒヤヒヤした」
エデンが内心呆れ返っていると、後方から土の崩れる音がした
『ちょっとー檄センセー、後輩に変なこと吹き込まんで下さいなー』
「全部事実だろうが、それにしてもお前…」
最難関コースから現れたピアに驚く檄
『ちーっと難しい道行ったら時間かかってしもた、ウチ何番?』
「二番だ」
エデンが答えた
『うっそやー、ウチ本気出しすぎたかな』
「本気を出さなくてどうするんだバカ者!!」
『細かいことは気にせんと、他の子待ちましょやー』
仮面で表情は見えないが、飄々と笑っているのだろう、こんな奴の何処にそんな力があるのか、エデンには解らなかった
設定追加
エデン15歳、ピア17歳、ソニア18歳で考えてます
2013/05/20(Mon) 06:51
◆聖闘士ファイト前半
聖闘士ファイト
「ついてくるな」
『別についていきたい訳やないんよ、たまたま行く方が一緒なんや』
「ふん」
エデンは言い知れない“安心感”に苛立っていた
大して知りもしない奴のはずなのに
『あー、ウチこっち行くわ』
ピアが指差したのは最難関とも言われるコース、クリアすれば評価は高いだろうが、タイムを考慮してエデンは避けようとしていた
「馬鹿か貴様は」
『心配してくれとるん?エデンはええ子やな』
年上とはいえ、自分より背の高い女というのがまず不愉快だった、さらには頭を撫でてきた
何時もの彼ならその手を払いのけていただろうが、何故かそうしなかった
『エデンも気いつけや』
「貴様に言われるまでもない」
2013/05/20(Mon) 06:50
◆さらにつづき
「で、これからどうするんだ?」
『どうもせんな、仮面外して過ごすようになるくらいかね』
「えぇっ、もっと兄弟らしいこととか、しないの?」
ユナに詰め寄られる
『そうできると、ええんやけどね』
ピアはこの学園生活がもはや長くないと、知っていた
2013/05/19(Sun) 21:54
◆つづき
「それこそどういうことだよ」
『エデンはな、ウチの弟なんよ』
「だから殺せないし、嫁げないってことね…」
うんうんと皆が頷いた後
「「「ええええええ!?」」」
『まぁ、そうなるわな』
ははは、と笑うピアに
「エデンと兄弟ってどういうことなんですか?」
「今までそんな素振りもなかったじゃねぇか」
質問の嵐
『いっこずつ話すな、まず、エデンは今の今までウチのことに気付いてなかったんよ』
「そうみたいね」
『なんでかっちゅーと、ウチとエデンのお母はんが違うもんで、小さい頃にちーっと会っただけやったからや』
母親が違う、その言葉で少し空気が重くなった
『気にせんでええねん、ウチもおかんも気にしとらん、むしろ水商売から足洗ういいきっかけやったって』
「そのお母さんあってのピアさんなんですね」
『いやぁ、龍峰くんのお母はんもええ人よ』
どちらともなく笑い合う
2013/05/19(Sun) 21:31
◆聖闘士ファイト編つづき
ばったりと倒れた(フリをしていた)ピアは医務室へ運ばれた、のだが…
『全く、あの子は手加減しよって』
直ぐに起き上がった
「ちょっと!ピア!何起き上がってるの、エデンのあんな攻撃を受けたのに!!」
『ユナ…あの子手加減しよったで?』
「嘘…」
ユナは信じられないという顔になる
「それどういうことだよ」
「それに、ピアさん仮面が…」
蒼摩や龍峰も集まってくる、光牙はまだ試合が残っているので、ここにはいない
『仮面はええねん、ウチも外したかったんよ、こんな男尊女卑の塊みたいなん』
「でも、何であのタイミングで?」
『それはな…ウチはエデンを殺せへんし、ましてエデンのお嫁さんにもなれへんからや』
聖闘士の掟では、男に顔を見られた女聖闘士は、相手を殺すか、愛すかの二択を迫られる
2013/05/19(Sun) 21:16
◆Ωネタ:聖闘士ファイト編
どっかしらでエデンvsピアを入れたい
『あんさんウチの属性は雷やと思とるやろ』
「何?」
『足下がお留守やで!』
足下の地面が盛り上がり、流石のエデンもバランスを崩す
すかさずピアはエデンを…お姫様抱っこした
大事なことなので二回言おう、お姫様抱っこした
「き、貴様何のつもりだ」
『何のつもりって…酷いなぁ、こんだけ近くても気付かへん?』
「質問に質問を返すな」
『しゃあないか、んじゃ、この顔に見覚えあらへん?』
ピアの仮面が地面に落ちる
エデンを見つめる目は、彼と同じエメラルドグリーン
「ねぇ、さん…?」
『正解、答え合わせも終わったし、これからエデンはお姫様抱っこの屈辱からウチにアッパーかけて、ふっとんだとこで雷どかーん!』
エデンを写していた目は早々に閉ざされ、にこにこと笑うピア
「何故…」
『細かい話は後や、ウチじゃエデンには勝てへんし、大してアテナにも会いたくない奴が勝ったらあかんやろ』
全力できいや、と言ったピアに応えるよう、エデンはピアの顎にアッパーをかけ、ふっとんだピアが地につく寸前で大きな稲妻を彼女に打ち当てたのだった
2013/05/19(Sun) 20:26
◆Ωおまけ
嵐の如く去っていったピアは…
教室のドアを盛大に開き
『こんちはー!まだ授業時間の3分の1過ぎてないやろ?出席でたのんまっせー!』
校則では出席になるぎりぎりに戻ったのだった
2013/05/19(Sun) 18:13
◆Ω
ざわつく新入生たち
「誰だ…?」
「さぁ…」
そんなのお構い無しに一人一人の匂いを嗅ぐピア
『違うなー、あんさんも違うなー』
そして一人の新入生の前で動きを止める
『おぉ!キミか!!エエ匂いのする新入生』
「はい?」
怪訝そうな顔をする茶色い長髪でメガネの青年
『あー、いきなりでそらびっくりもするわな、ウチは大犬座のピア、新入生の方からエエ匂いがするもんで、授業抜け出してきてしもた』
たははーっ、と笑うピアに何人の新入生が呆れただろうか
『で、キミ星座は?』
ずずいと詰め寄られ、答えない訳にもいかない
「狼座、狼座の栄人」
『狼座か!通りでエエ匂いする訳や!ま、これも何かの縁やし、これからよろしゅうなー』
そう言ってバシバシと栄人の背を叩くと、ピアは行きと同じように嵐の如く去っていった
2013/05/19(Sun) 14:25
◆Ω
書きたいところを断片的に
『あっ、エエ匂いがする、新入生かな』
ふらふら〜っと教室とは別の方向へ向かうピア
「ちょっと!もうすぐ次の授業始まるわよ」
『え〜、ウチはもうこの匂いの正体を確かめんと授業なんか集中できへんわ、次檄やろ?テキトーに理由つけて…』
「次が俺で悪かったな」
ピアの前に立ち塞がる檄
『げぇっ、ここは逃げるが勝ちや!』
軽々と檄を飛び越え、廊下を走り出す、制止の言葉など聞こえていない
『待っててなー、エエ匂いの新入生〜!!』
残された檄は
成績は優秀なのに、何故あいつはああなのだろう、とため息を吐いた
所変わって、入学式を終えた新入生はぞろぞろと廊下を歩いていた
そこにドドドドドという効果音がつきそうなくらい全力で走ってくる女聖闘士、ピアである
2013/05/19(Sun) 13:07
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