書庫室のとなり

□それは一つの代償へ
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そしてヒュウガが到着した激戦区では……


「アッハハハ☆」


ザッシュ!ザンッ!!

ビチャビチャ!バシャ!


「ばっ……化け物だ……」


「本当に人間かよ………」


笑いながら敵を紙屑の様に斬り捨てながら……血吹雪が湧き上がろともその顔は常に笑顔だった

それをただ見ている味方兵はそこが激戦区である事を忘れヒュウガに恐怖していた


「まだまだだよ?もっと!もっと楽しませてよ?」


「ギャアアアァ」


「グハッァ」

ドシャトシャとまた死骸の山が築かれていくたった一人の『修羅』によって………


「クスクス……次は楽しめるかなぁ?楽しめたら良いなぁ」


敵がヒュウガの周りを取り囲み最新式の兵器を自分に向けているのにも関わらずその光悦した表情を崩さない


「化け物め!一斉にていっ!!」


トガガと砲弾がヒュウガを襲い味方兵は焦りの表情を露わにするが………
次には安堵の表情を浮かべ……敵兵の蒼白な顔を見る事になる


「あ・ま・い・よ☆」


ザッシュー!!ドカッ!


最新式の兵器は破壊尽くされただ一人の男に有利だった戦況を逆転され恐怖に呑まれていく様をヒュウガは嬉しそうに楽しそうに残忍で無慈悲な………

そう…善悪の区別さえまだ無い幼子の様な笑顔を浮かべた


「あれ?ねぇねぇ?アレ何?」


「えっ?あっ…はい!アレは………」


「どうやら敵は降伏する模様です」


「えっ、それって参ったって事?」


「あっ、はい、そうですね」


「も〜!!根性なし!?全滅覚悟で掛かって来いよ!つまらないな!」


敵が降伏すると先ほどまでの『修羅』が嘘の様に駄々っ子がするように喚き散らすヒュウガ


「し……しかし、敵を降伏させるのが任務ですから……」


「も〜、分かってるよ!降伏したんなら俺の仕事は終わり!帰るからあとはよろしく!」


「えっ!はい」


本当はまだ仕事があるのだかヒュウガを恐れそれを言わずにホークザイルに乗り戻って行く姿を見送った
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