Mixed Blessing Treasure

□episode - 4 -
1ページ/3ページ

喧騒と人波の中、四人の男達はツナを守る様に囲い歩いていた。

奴隷市場と呼ばれるそこには、まるで牢屋の様に幾つもの鉄格子があり
その中には奴隷として売られる者たちが入れられていた。

だが此処で売られる奴隷というのは些か難ありな連中ばかりで買いに来るのも
ツナ達のような海賊やまっとうとは言い難い者達だった。


本来なら、このような場にツナを連れて来るのは彼等は不本意だった。

けれど、これから一団を率いる長として『こういう事にも慣れておきたい』と言う
彼女の言葉に、四人は頷くしかなかった。

とは言うものの、ここに入ってからずっと向けられる厭らしい視線や下卑た笑い。

目的を果たすまでは此処で騒ぎを起こさないよう耐えていたのだが
今も彼女へと飛んできた卑猥な言葉にツナは耐え切れず耳を塞ぎ俯いた


四人の男達は静かに殺気を放ち武器を手にしていた

→ next
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ