Mixed Blessing Treasure
□episode - 1 -
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雑木林の中を走る三頭の駿馬。
蜂蜜色の髪を靡かせ先頭を走る少女の頬を大木より突き出た小枝が掠った。
頬についた一線の傷から血が滲み出るが手綱を緩める事無く走り続ける。
林を抜けると視界に海が広がる。
浜辺をスピードを落とす事無く走りると視線の先に巨大な船の姿が見えた。
少女は手綱を引き、馬から飛び降りた。
続いて二人の男も馬を降りると少女へと走り寄る。
3人は砂浜に用意されたボートに乗り巨大な船へと漕ぎ出した。
船の上では数十人の男達が事の次第を見守っていた。
その中心に位置する2人の男。
黒髪に赤瞳の大柄な男が、向かい合う男に銃を突きつけた。
「いい加減、教えろよ」
「・・・・・」
「お前か?それとも・・・」
「・・・・・」
「--- ツナか」
「アイツは何も知らん」
「そうか?」
赤瞳の男がニヤリと笑い
「まぁ、いい。お前をあの世に送ってから、ゆっくり聞いてみるさ」
引鉄を引いた。
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