Mixed Blessing Treasure

□ episode - 3 -
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カリブ海に浮かぶコルセール島。
一見、長閑な港町のようだが、ある事情によって
この島には海賊達が頻繁に現れる。

そうなれば当然の如く海軍も寄ってきそうなものなのだが
何故か海軍がこの島に現れることは滅多に無い。

そんな訳ありの島にツナ達御一行は
ある目的の為、貴族に成りすまし上陸していた。



「本当に此処にいるの?」

「ええ、僕の情報に間違いはありませんから」

「奴隷市場だっけ?」

「そうです」

「なんだって医者が奴隷市場なんかにいるのさ」

「さぁ、そこまでは」

「よっぽどのヤブ医者なんじゃねぇのか」

「う〜ん、まぁどんな人でも一般の人なんだから
 くれぐれも皆、優しく丁寧にね」

せっかくこんな格好までしたんだから

「ぜーったいに怖がらせたり、暴れたりしないでね!!」


「お任せください!」

「分かってますよ」

「大丈夫なのな〜」

「僕はいつも通りだよ」

「えっ!?」

「えっ、ってなに?わざわざ貴族の真似事なんてしなくても
 僕はいつだって品のある振る舞いしかしてないと思うんだけど」

「てめぇの何処が品のある振る舞いだよ!」

「クフフ。品、ですか。なるほどそれなら僕も普段通りでいい訳ですねv」

「「「黙れ変態!!」」」


「もぉ!ケンカはダメぇ!」


手を貸して貰う為にせっかく変装までしたのに・・・
本当に上手くいくのかなぁ・・・

ツナはぎゃあぎゃあと言い合う部下達を眺め溜息を吐いた


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