Mixed Blessing Treasure
□ episode - 3 -
3ページ/4ページ
「そういえば、ウチの船って医者いないよな〜」
「あぁ?別に医者なんかいらねぇんだよ。俺がいるからな」
ね、ツナさんv。とニカッと隼人が笑いかける。
「うん。隼人は医術の心得もあるから凄いよね」
素直に誉め言葉を告げるツナに隼人は顔を赤くし、3人は憮然と隼人を睨んだ。
「でも本当に大丈夫なのかな?」
その人に分かるのかなぁ。とツナは不安の言葉を零した。
「骸でも読めなかったんでしょ?」
「ええ、すみません」
「そんな謝らないでよ。骸の語学力は凄いんだから。
あれだけの言葉を知ってるなんて、俺、尊敬してるんだよ?」
骸は驚いたような顔をし、スッと眼を細めると
「ありがとうございます」
柔らかな笑みを浮かべた。
ツナは骸に微笑み返すと
「俺、みんなにはとっても感謝してるんだ。
武の作ってくれる食事はいつも美味しいし
恭弥はいつも風を読んで安全な航海をさせてくれる」
ツナは四人の男達に琥珀を巡らせ
「俺なんかがこうして海賊してられるのも
皆のおかげなんだよね。本当にありがとう」
そう言って嬉しそうに微笑んだ。
「「ツナさん・・」」
「ツナ・・・」
「君って子は・・・」
恭弥はポンポンとツナの頭を軽く叩いた。
「ありがとう」なんて
それは----僕達のセリフだよ
→ next