Mixed Blessing Treasure

□ episode - 3 -
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「そういえば、ウチの船って医者いないよな〜」

「あぁ?別に医者なんかいらねぇんだよ。俺がいるからな」


ね、ツナさんv。とニカッと隼人が笑いかける。


「うん。隼人は医術の心得もあるから凄いよね」


素直に誉め言葉を告げるツナに隼人は顔を赤くし、3人は憮然と隼人を睨んだ。


「でも本当に大丈夫なのかな?」
 

その人に分かるのかなぁ。とツナは不安の言葉を零した。


「骸でも読めなかったんでしょ?」

「ええ、すみません」

「そんな謝らないでよ。骸の語学力は凄いんだから。
 あれだけの言葉を知ってるなんて、俺、尊敬してるんだよ?」


骸は驚いたような顔をし、スッと眼を細めると


「ありがとうございます」


柔らかな笑みを浮かべた。


ツナは骸に微笑み返すと


「俺、みんなにはとっても感謝してるんだ。
 武の作ってくれる食事はいつも美味しいし
 恭弥はいつも風を読んで安全な航海をさせてくれる」


ツナは四人の男達に琥珀を巡らせ


「俺なんかがこうして海賊してられるのも
 皆のおかげなんだよね。本当にありがとう」


そう言って嬉しそうに微笑んだ。


「「ツナさん・・」」

「ツナ・・・」

「君って子は・・・」


恭弥はポンポンとツナの頭を軽く叩いた。


「ありがとう」なんて



それは----僕達のセリフだよ


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