Mixed Blessing Treasure
□episode - 8 -
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ツナからハーレム島の情報を聞いたリボーンは、すぐさま船員達を叩き起こした。
安眠を妨害された男達は当然の如く怒り殺気だったものの
リボーンの《ハーレム島で美女捕り放題!》の言葉に男達の殺気は歓喜に変わり
あっと言う間に出航の準備が整えられた。
そんな部下達をツナは冷ややかな目で見ていた。
「俺はツナさん一筋です!!」
「俺もツナがいればいいのな」
隼人が胸の前で手を握り祈りを捧げる少女の様なポーズで碧瞳をキラキラとさせ、
武は黒のない純白の爽やかな笑顔(ツナ限定)でふわふわを見下ろし愛しげに撫でた。
「僕も興味ないね」
腕を組み木目の壁に背を凭れさせたた恭弥は、きょとんとした琥珀瞳と視線が合うと
戦闘時には剣呑に光る切れ長の双眸を優しげに細め口元に笑みを浮かべる。
「クフフ、美女ですか」
骸は伏せた紅藍の瞳をゆっくりと開くと、誰もが見惚れる様な微笑みを顔に浮かべ
『意外にもノリ気か?』と思わせた後、「フン」と鼻で笑った。
4人の男達の言葉と視線。
その格好良さと綺麗さにツナの頬には徐々に朱がさし、最後には愛らしい顔は真っ赤に染まった。
「俺も女には興味ないぞ?」
「なにこの大嘘つき!?企画したのお前じゃん!!」
普段おとなしいツナだが、リボーンのしれっとした言葉にさすがに声をあげツッコんだ。
「もう勝手にしてよ」
ツナはプイッとそっぽを向くと自室へと入ってしまった。
「ッ・・・」
勝ち誇った様に口端をあげる4人の男達。
リボーンは小さく舌打ちすると拳を握り
『これも全てハーレムなんか作りやがったディーノって野郎のせいだ!』
と、八つ当たり
『ぶっ殺す!!』
広がる海原に向かい叫んだ。
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