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□始まりはあなたのひとこと リボSIDE
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「小僧も苦労するよな〜」

「・・・・・」

腕の止血をしながら言った山本の言葉に、俺は何も返せなかった。





『俺に触るな』

まだ中学生で生徒だったあいつに
そう言ったのは確かに俺だ。
けれど元来の可愛いもの好き
子供好きのせいでか
あいつが懲りる事無く俺をあのバカ牛と同様に抱き締めようとするのを
同じセリフで何度も牽制し、殴り蹴り飛ばした。

まさかそれが呪詛となって
己に返ってくるとは・・・


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