short
□始まりはあなたのひとこと ツナSIDE
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『俺に触るな』
まだあいつの生徒だった頃
散々言われた言葉。
それに抗って何度も触れようとしては
殴られ蹴られ
結局あいつは俺が触れる事を許さなかった。
別に殴られ蹴られ撃たれる事など
日常茶飯事だったから
それに臆した訳じゃ無い。
( 言ってて、ちょっと悲しくなってきた・・・俺の青春・・・)
ただ刷り込みの様にあいつの言葉は
俺の中に静かに浸透し
ふとある時に気づいたんだ。
あいつは俺が嫌いなんだなぁ、って。
だから俺に触らせないんだって。
たしかに嫌いなヤツになんか
触られたくはないもんなぁ。
それでも契約だから
仕方なく家庭教師を続けてたあたり
やっぱりアイツは
プロなんだって思うよ。ホントに。
でも契約が終わったのに
何で専属ヒットマンとして残ってるのか
俺の頭じゃ理解出来ないけど。
ま、ボンゴレ事態が好きみたいだし
守護者ともそれなりに
仲が良いみたいだから
何となく気分で?って感じなんだろな。
とりあえず10年が経った今も
常にリボーンが傍に居ても
俺から触れる事は無い訳だから
気にしてないんだろう。
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