夢また夢
□冬の日
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「高遠さんっ!!」
紅朱は突然、高遠に抱きついた。
「っと、どうしたんですか?」
高遠は驚いた様子ではあったが、しっかりと紅朱を抱きとめていた。
「冬ってさ、人肌が恋しくなるよね」
「なりません」
「えー。じゃあいい」
紅朱が高遠から離れようとすると、彼はそれを許さなかった。
「待ちなさい。人肌は恋しくなりませんよ。ですが、あなたが恋しくなる」
高遠は紅朱を抱き上げ、チュッと頬にキスをする。
二人は微笑み合って、口づけを交わした。
「ベッドに行きましょう?紅朱」
彼の艶っぽい表情に紅朱は、頬を一気に赤らめた。
しかし返事は決まっている。
「……うん」
そして二人は寝室に…。
雪の日はあなたを求める
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