夢また夢
□Kiss Me
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官能的な口づけの後は、酸素不足で頭がクラクラしていた。
「高遠さん、激しすぎ…」
「おや?あなたがご所望したんですよ?」
だが、高遠は平然とした様子だった。
「だからって…ここまで激しいとは」
「まぁ、あなたが悪いんですよ」
「え?わたし!?」
「あなたは私の口許をいやらしいと言いますが、私にしたらあなたの唇は魅力的です」
す、と親指で紅朱の唇をなぞる高遠。
「それはもう、我慢出来ないくらいに。むしゃぶりつきたくなる」
そんな高遠らしからぬ言葉に、紅朱は「変態」と返した。
それを高遠は嘲笑い、
「お互い様ですよ」と唇を重ねた。
キスをしましょう
(やっぱ高遠さんの唇はエロいわ)
(あなたは私を何だと思ってるんですか)
(エロテロリスト。いやテロリストじゃないよな。エロリストだ!)
(はぁ…)
end-