Short Stories

□廃部します
1ページ/5ページ



ベッドに寝転びながら、おもむろに部屋のカレンダーに目をやった
今日は4月1日、明日から新学期を迎えて俺、切原赤也は中2になる


「来年こそあのバケモノ3人を破っt「赤也、電話よー!


気合いを入れていたところに母ちゃんの甲高い声が家中に響いた


「せっかく気合い入れてたのに水注しやがって…、誰だよ」


ぶつぶつ文句を言いながら、受話器を受け取る


「もしもし…」

《赤也かい?》


受話器から聞こえてきた声につい姿勢を正す
珍しいことがあるもんだ…
俺への連絡事項は本人たっての希望で真田副部長が担当している。幸村部長から直接電話がかかってきたということは、副部長が言いにくいことなのか、余ほど大事なことなのか…


《こんな時間にすまない。少しまずい自体が起こっていてね》


どうやら後者の方らしい

部長はいつもに増して深刻そうに、重々しく息をついた


「ど、どうしたんすか?」



《テニス部の廃部が決まった》








廃部します
〜エイプリルフール特別企画〜






.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ