百四小説 1
□百目鬼誕生日記念?
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「受け取りやがれ、阿呆百目鬼!!」
「?」
四月一日がこちらに投げたものを思わず掴んだ。
「…なんだ?」
そう言って顔を上げると、
「なんっでもねぇよ!」
と言って走り去っていく。
ピンクの包みに赤いリボン。
手の平サイズのそれ。
包みを早速開いてみれば、さくらをイメージしたらしいピンク色の花びらを型どったクッキー。
……
………
…………こ、これはまさか、俺のために…!
俺のためだけに四月一日が…!!
今の今まで忘れていたが、今日は誕生日だったはずだ。
あいつ、なんだかんだ言いながら覚えて…
「あ、百目鬼君」
九軒だ。
ぱたぱたと駆け寄って来る。
というか、その手に持っている包みは…。
視線に気付いたのか、九軒はにっこりと笑った。
「これ、さっき四月一日君にもらったの」
「………。」
不覚にも、少し泣きそうになった。
***end
四月一日は、、誕生日知ってても忘れてそう…(酷)
クッキーは気まぐれで作ったのですが、ひまわりちゃんが百目鬼にお裾分けしてしまうのは嫌なので、百目鬼用にも包みました。
百目鬼片想い…。