最終幻想4 連作小説(ED後)

□あしおと
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ふと足音が聞こえて、書類に向かい渋面を作っていたエッジは顔を上げた。

「ちゃんと仕事をしているようだな。王子様」

真向かいの男の顔を見て、エッジは後方に跳び退った。
「な、なんまんだぶ。なんまんだぶ…」
「おい、俺はまだ生きてるぞ」

言われてみれば足がある。足音もあったのだから、当然といえば当然だ。

「おめぇ、やっぱり生きてやがったか!チキショー!」
肩をバシバシ叩かれた。



「リディアは来なかったのか?」
「ちょっと前に来たんだけどよ…尻撫でたら、怒って帰っちまった」

――この二人は相変わらず、というところか。

カインは聞こえよがしに溜め息をついた。


「ところでエッジ、しばらくここに滞在して構わないか?」
「ん、あぁ。水臭ぇこと言うなよ。どのくらいいるんだ?」

「…セシルとローザの怒りが解けるまで、かな」

肩を竦めてカインが言う。
察したエッジが苦笑した。

「長くなりそうだな」
「かもしれん」


◆◆◆
カインの手紙は報告書みたいになりそうだ。

駆け込み寺エブラーナ。
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