ORIGNAL
□第1話「下駄箱のラブレター?」
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生まれてから今まで,人と変わった体験や,大恋愛なんて事体験したこともなかった。
「渚香〜早く帰ろうよ。」
「あ,うん。」
別に体験したいとか強く思ってるわけじゃないけど・・・。
でも・・・そんな事も面白いかも。下駄箱にラブレターが入ってるとか・・・。
「ぃ゛え゛っ!!!???」
「わっ!!びっくりしたぁ・・・どうしたの・・・??渚香。」
いつも靴しか入ってない下駄箱の中に一通の手紙が入っていた。
「あっうん。なんでもないよ。」
手紙をサッと鞄に入れる。
も・・・もしかして・・・生まれてはじめてのラブレター!!!??
「ただいま〜・・・。」
帰り道ずっと友達が話してることが右から左だった。
お母さんの問いかけにも「うん」や「そう」としか応えず部屋に飛び込んだ。
心臓がバクバクして手も震えている。
ハサミを持ち封筒を切った。
恐る恐る本文を見た。
パソコンで打ってある・・・・・・手書きじゃないの・・・・・・??
「えっと・・・或坂渚香様。
突然のお手紙申し訳ございません。
貴方様に重大なお話があります。下記の時間にその場所でお待ちしております。・・・・・・どういうこと??」
こんなラブレターないでしょ・・・なんだ・・・ただの手紙か・・・。
「じゃないっ!!!なに・・・これ・・・!!!」
いけばいいのか・・・否か・・・・・・。
しばらく考える。
「まっ,楽しそうだし行ってみようかな。」
この安易な考えがこれからの私に吉と出るのか凶とでるのか・・・今の私には分かるはずもなかった。