Glassノ器
□輝く.-Shine-.
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北海道ライブの前々日。櫻と唯は最終リハーサルを迎えていた。そのスタジオの中に絆もいた。静かに大きな鏡の前で見ていた。曲が終りスタッフの一人が『休憩』と叫んだので櫻が抱き着いた。
「疲れたぁ…」
「ちょっ…まだ中盤でしょ?」
「そうだけどー」
櫻は絆の足を開かせて抱っこするように足の間に入りキスをした。
「ん!!!ンッ…ンン…」
クチュッといいながら唇が離れる。お互いの目がトロンッとしているのがわかる。
「絆…好き」
「わかったから…離してって。ハズイよ」
「だって1秒1秒惜しいよ。絆がここにいるのに食べれないって」
「ダメだって…」
クスクス笑いながら恥ずかしいとも感じていたが幸せだった。すると唯が本で櫻の頭を叩いた。
「痛い!」
「ここですんな。」
「はーい」
櫻は絆の手を引いてスタジオを出て休憩室に入った。
「本当…ここって色々な部屋があるんだね」
「あぁ…色々な人いるからね?」
櫻は自動販売機の前で止まったので絆が彼の手にしがみ付いた。
「絆はどれが好き?」
「んー…これかな?」
絆は午後の紅茶を指さしたのでそれを買うと…櫻は絆を持ち上げた。
「きゃっ!ちょっと何!?」
「ん?ここに座って?」
櫻は絆を棚の上に座らせた。そして紅茶を一口口に入れて…絆にキスをした。絆の口の端から紅茶がダラダラと垂れてモモにこぼれた。
「あっごめん!ちゃんと飲めなくて」
「ううん?」
櫻はニヤリと笑って絆のモモやふくらはぎを舐め始めた。
「ちょ…アンッ…」
「感じるの早くない?」
「くすぐったいの!!!」
「そう?」
ペロペロと舐めて、舐め終わるとまた飲み物を含んでキスをした。こぼれるとまた舐め始めた。
「アッアッンンンッ…」
櫻はそのまま顔を突っ込んでパンツを避けて股間を吸い始めた。
「アァ…待ッ…ダメッ…ハァハァアア…」
チューと嫌らしい音を響かせて絆の汁を吸い上げた。チュパチュパと音を出して吸い上げると絆の声も高くなった。
「ハァハァ…櫻入れてぇ」
「いいよ?」
櫻は絆を机の上に寝かせてズボンもボクサーパンツも脱いだ。ゴムをつけた自分自身を絆の中にぶっ刺した。
「あぁ!!!」
絆の声が上がると櫻は腰をパンパンと打ちつけた。絆のシャツを捲り上げて下着を出した。揺さぶられた胸は櫻の興奮を高ぶらせた。絆の片足を自分の肩にかけてもっと奥を求めた。休憩室に自分の声が響き渡ると体がビクンッと跳ね上がるのがわかった。絆の声も大声を上げたと思ったら…荒い息のまま天を仰いでいた。
「ハァハァ…絆?大丈夫?」
「うんハァハァ…大丈夫だよ…」
櫻はそう言いながらも抜こうとはしなかった。
「櫻ぁ?」
「ん?どうした?」
腰をゆっくり動かすとイッたばっかりの絆の体がビクッと動いた。
「どうした?じゃないの!!!そろそろ休憩終わるよ?」
「うん?そうだね?」
「ねぇ…もしヤルなら…」
絆は櫻の首に腕を絡ませた。
「ん?どうしたぁ?」
「ゴムなしでもいいよ?」
絆の一言に櫻はニッと笑ってモノを抜いた。ゴムを捨てて入れるのかと思っていると…
「今日は終わり!」
「え?」
絆は机の上に座った。櫻は身なりを整え始めた。
「櫻…?」
不思議そうな顔をしている絆の頬に櫻はキスをした。
「ん…櫻…なんっ」
櫻は絆を抱っこして椅子に座らせた。
「櫻…」
「洋服着て?」
「…うん」
絆は身なりを整えていると…首をキョロキョロした。
「どうした?」
「え?ううん!なんでもないよ!」
櫻は優しく頭を撫でながら絆の耳元に口を近づけた。
「スカートの右ポケットに入ってるから…トイレ行って履きな?」
絆は顔を真っ赤にして頷いた。櫻は笑顔で部屋から出て行ったので慌ててトイレに行った。
トイレの前に暖琉がいたので足を止めた。
「お疲れ様です」
暖琉はニコッと笑った。絆は何も言わずに無視して行こうとすると手を掴まれた。
「離して…」
「昼間から元気ですね」
絆の顔が真っ赤になった。暖琉はニヤニヤと笑いながら続けた。
「櫻くん、嫌いなんですよ?中出し?男はだいたい好きですけどね?解放感っての?今度入れてあげますよ?中出し…されたいんでしょ?」
「離して!!!」
「俺に逆らえる人じゃないでしょ?」
「え…」
「俺の奴隷になるんでしょ?」
「なんで…」
「今のもいい映像が撮れましたよ?」
「はぁ?」
暖琉はそう言いながらスマホの画面を見せた。画面には先ほどの映像が流れていた。
「辞めて!!!」
スマホを奪おうと大声を出すとポンッと隠された。涙が出そうなのを我慢していると…
「絆ちゃん?」
顔を上げると唯がいた。唯は心配そうな顔をして走って来た。
「絆ちゃん!どうしたの?櫻は?」
「え…さっ櫻は…先に多分スタジオに」
「そっか。んじゃ、急いだ方がいいんじゃない?櫻、寂しがり屋だから」
「うん…」
「彪悟さんは自分の仕事に戻ったらどうですか?」
唯は暖琉を睨みつけた。暖琉は笑いながら『では』と言い帰って行った。彼が見えなくなると唯は少し怖い顔をした。
「櫻には言ってたんだけど…」
「え?」
「絆ちゃんもアイツには気をつけて?」
「え…」
「アイツ…何隠してるかわかんないから。」
絆は今にも泣きそうになったが、我慢して『うん』と言った。
もう気を付けようがない。
「お手洗い?」
「え?あ、はい!!!」
「待っててあげるから早く行きな?」
「え?大丈夫ですよ!!!」
唯は傍にあったソファーに座った。
「アイツに会わせたくないから…」
唯は何かを察しているような気がした。絆はゆっくり頷いてトイレに入った。
身なりを整えてから出てくると…唯の目は怖かった。
「唯くん?」
「あ…うん。」
ニコッと笑った唯が立ち上がり歩き出したので後ろを歩いた。
「あのさ?」
唯が口を開いた。
「はい!」
「俺、色々調べるの得意なんだ」
「え…」
「暖琉のこと怪しんだから調べたんだけど。あの人元々族に入ってたみたいでさ。色々悪さしてたっぽいね。女を女と見ないやつだったみたいで…そういう人間を人間として見ないとこが総長になれなかった理由とか聞いたんだ」
「え…総長になれなかった…」
「あぁ…」
絆は足を止めた。