東方絶対力〜今日から俺が!〜
□三分の五話
1ページ/17ページ
一馬が永遠亭に入院している間にあった、本当の出来事。
慧音が歩いていたら
[冷やし中華、滅びました]
という張り紙が拉麺屋に張ってあった。
「…」↑慧音
――
永遠亭の朝は早い。
例えるなら、管理人の仕事行く時間より早い(絶対力では今現在5:00)。
住人の中で、一番に起きて来るのは、やはり学園的ウサミミ少女、鈴仙ことうどんげである。
「ん〜っ!
今日も1日、頑張らないとね。」
台所に立つと、鼻歌を歌いながら、料理を始めた。
まるで新妻である(笑)
「おや、おはよう。」
そこに、トイレ帰りの一馬が現れる。
夢幻館のコックをしているから、朝が早いのは慣れていた。
「あ、おはようございます。お早いお目覚めですね。」
「ん…うどんげ程でねーけど。
手伝おう、貸し。」
「一馬さんは病み上がり(?)なんですから、ゆっくりしていて下さい。」
「わかった。
ゆっくりしている。」
「ゆっくりしていってね!!」「Σ!?」
一馬はうどんげの変わり様にびっくりした。
そのまま料理に戻ったので、気にしないでゆっくりした。
――
朝食後にする事といえば、仕事をしたり、本を読んだり、二度寝したり…と様々である。
一馬は数あるその中で、
「Zzz…」
二度寝を選んだ。
なんともグータラな感じがするが、「自分一筋」の一馬なので、これが普通である。
と、襖から誰かが覗いていた。
「…にっしっしっ…」
この悪い笑顔に笑い方をするウサミミ幼女は、[因幡 てゐ]という。
こう見えても約千歳である。
可愛い見た目に騙されてはいけない。
「…」
スッ
てゐは洗濯ばさみを取り出した。
何故あるのかは聞いてはならない。
「…ひっひっひっ…」
そろり、そろりと一馬に近づいて、
「…」
そ〜…
鼻を洗濯ばさみで挟もうとした。
その時。
ガシッ
「!」
「こら。」
一馬が起きた。
洗濯ばさみを持つ手をがっちりつかんでいる。
「あ、あはは…」
「まだまだだな。」
「え?」
「気配の消し方がまるでなってない。
そんな悪戯なんて簡単にバレるし、何よりそんななまっちょろい事じゃ、全然楽しくないだろ。
もうちょっとこう…そう!相手が引くぐらいの事をやらないと!!」
とりあえず、てゐは唖然とした。
てっきり、かなり怒られると思っていたのだが、何故か悪戯について熱く語り始めた。
「簡単に言えば、どえらい事しろ!!」
ズビシィッ!と指を差される。