東方絶対力〜今日から俺が!〜

□五話
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太陽の畑


「いんじゃない、いんじゃない、いんじゃないの〜♪
生涯ギターでいんじゃないの〜♪」

一馬の部屋

「Σキャーのうかり〜ん!!」
ガバッ

夢オチ(笑)


――


「お!
悪いな、ギース。
ロイヤルストレートフラッシュ。
またオレの勝ちだ。」
「Σな、なんだとぉ!?」

イライジャの出したトランプの絵柄を見て、ギースは驚いた。

「おい、ちょっと待てよ!
三回連続でロイヤルストレートフラッシュはねーよ!!」
「出ちゃったんだからしょうがないだろ。
…お!」

STARDUST MEMORYの扉をくぐって現れたのは、一馬と幽香、そして裏樹 倖の三人だった。

「戻ったぞ。
衣玖達はそのまま永遠亭に向かった。
天子がちょっと怪我してな。」
「そうか…
なら、この後の依頼はオレ達だけでか。」
「一馬!!
イライジャに言ってやってくれよ!!
イカサマは止めろって!!」
「おいおい、たった三勝しただけでイカサマ師呼ばわりか?」

いきり立つギースに対し、一馬は言った。

「イカサマだって作戦だろう?
それと、勝てない戦いは仕掛けない事だ。」
「くぅ…!」

ギースは言い返せなくなって、カウンターに座り込んだ。

「てか、お前さんら仕事は?」「ああ、僕らは傭兵の仕事も兼ねてるのさ。
普段は二人なんだけど、ギース、遅刻はないよ。」
「しかも、客と賭け勝負して負けるとはなぁ!
ダハハハハハッ!!」

カウンターの向こうから、豪快に笑う中年男。
彼は[ベヨネット・モンシア]。
彼もまた、STARDUST MEMORYの従業員である。
少々、倖やギースに嫌味な所がある。

「Σぐぅ!」
「賭けって…
まさか、また依頼人を賭けたのか!?
勘弁してくれよ…!」
「だから言ったろうが、倖に怒られるからやめとけとよ。
俺様は引き際と断る勇気が必要だと、前から言ってるだろうが。」
「ハイ…」

完全に意気消沈してしまったギースを見て、一馬は少し気の毒だと思った。

「あの…」

と、入り口から声が聞こえる。

「阿求、デュランダル。
やぁ、どうも。
依頼かな。」
「えぇ、それもあるんですが…」

一馬はデュランダルの背中におぶっている人物に気がついた。

「…氷の翅?」

それは、背中に氷の翅が着いた少女だった。

「妖精の[チルノ]です。
普段はこの辺りに来るのも珍しいんですが…」
「しかも、ボロボロじゃねぇか。」

一馬が言った通り、服も所々裂け、身体中傷だらけだった。

「妖精は、治癒能力は高いので、怪我はすぐ治りますが、問題は彼女が里の入り口で倒れていた事なんです。」
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