東方絶対力〜今日から俺が!〜

□六話
2ページ/32ページ

「しっかし、この厄どうにかなんないのかなぁ?」
「まぁまぁ天子、そうイライラしなくたって、霊夢が駄目でも魔理沙が解決してくれるって!」

一馬は異変などは自主的には解決する気はない。
何故なら、自ら解決してしまったら、お金が入って来ないからという馬鹿臭い理由である。

「それはどうかしら?」
「!」

一馬は聞き覚えのある嫌な声を聞いた。
振り返ると、一馬を傷だらけにしたあの人物が、空間の裂け目から顔を出していた。

「あんたは、八雲 紫!
…さん。」
「紫でいいわ。
なんなら、ゆかりん♪でもいいわよ。」
「んじゃ紫お姉さん。」
「あらあらあらあらあらあら♪」
むぎゅ♪
「おほ♪」

一馬は紫に抱きつかれ、頭を撫でられた。
豊満な胸をグリグリ押し付けられ、一馬は変態の顔つきになる。

「お、お胸がすごいですね。」「ウフフ、触ってみる?」
「…」
プッ

一馬は鼻血を出して気絶した。

「Σわ゙ーっ!!
一馬さん!!」
「あらら、刺激が強すぎたかしら。」
「お…おっぱい帝国…バンザーイ…」

一馬が呟いた。


――


一時間後。

「で、なんの御用で?」

鼻にティッシュを詰め込んだ一馬は、椅子に座った紫を見た。

「別に大した事じゃないわよ。
ただのお知らせと忠告。」
「お知らせ?」
「この厄を操っている者の近しい者に、この異変の解決を頼まれるでしょう。」
「忠告?」
「紅魔館の主の妹と会わない事。」
「一つ一つ順を追って話せ馬鹿。」
「馬鹿とはなによぉ、力馬鹿!!」
「あぁん?」
「馬鹿は二人だ。
落ち着け。」
「(((゚Д゚)))

一馬はいきり立つ二人を座らせる。

「紫お姉さん、一つずつ詳しく聞かせて下さい。」
「一馬君は良い子ね〜♪
そうねぇ、まずは異変の事なんだけど、昨日から貴方達を訪ねて来ていた妖怪がいるわ。
名前は[河城 にとり]。」
「そうだったのか…
この厄の中来ていたか、すまない事をさせてしまったな…」
「忠告はそのままね。
会わない事。
理由は言えないけど、確実に死ぬわ。」
「忠告ありがとう。
でも、紫お姉さんの言葉でも簡単に信用は…」
「そうかしら?」
「一度殺しに来たからですよ。
命を狙う相手を、貴女は完全に信用出来ます?」

紫は首を振った。

「でしょう?」
「用心深いのね。」
「簡単には信じませんよ。
まぁ、とにかく頭の中には入れて置きます。」
「そうしてくれると助かるわ。
こちらも手を下さずに済むし…」
「?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ