11/05の日記

13:18
愛を説く白石くん。
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何故か女と長く続かなかったり友達のままがいいって言われたりして謙也が幾度の失恋を経て白石と結ばれる?お話。失恋した謙也を慰める会と称して、愛を説く白石。説くと言えども謙也の話を一方的に聴くだけ。

謙「なんでや…白石。またフラれてしもた。」通算2桁目おめでとう謙也(笑)。
「何があかんのやろ。」
「そう落ち込むことなんてあらへんよ。」
ショックから立ち直れないでいる謙也に俺は微笑みかける。
(その理由が解らん限り長く続かへんやろな女とは。)
まあ明日になったらケロッとしてんねんやろし、今のブロークンハートに付き合ったってもええか。
「白石はホンマにええ奴やぁ〜。」
謙也は、自分と同じ体格の男に抱きつきながらワンワン泣いている。俺が何時ものように金ちゃんにするように頭を撫でてやればさらにぎゅうぎゅうと抱きしめてくる。
留めの一言を添えてやる。
「謙也の良さは俺がしっかり解ってんで。」
「おおきに〜。白石ぃ〜。」

しばらくして、「そや!」何かを閃いた風にぱっと顔を明るくして俺を解放したかと思えば、両肩をガシっと掴み正面向き合った体制をとった。
「白石、俺、ストライクゾーンが狭すぎやったんや!」
(なんでやねん!)
吹き出すのをやり過ごし心の中でツッコんでおく。敢えて否定してやることもしない。謙也はホンマかわええ奴ちゃ。
「どうするん?」
「白石と付き合ったらええと思わへん?」
「ん?」
「今まで女の子しか見てへんかったけど、白石蔵ノ介となら大丈夫な気がすんねん!」
「そか。けど、別に友達っていうポジションでもええやん?」
「あかん。白石に彼女できたらどないするん?俺独りで寂しいやんか。」
「謙也、自分に一生彼女できん訳ないで。」
「もうええんや、女には懲りてん。」
「さいですか。」
「なあ、どうなん?返事は?」
「保留で。」
「今聞かせて。」
「恋人同士にならんでも、ええと思うで俺は。」
「嫌や。恋人同士なれば互いを独占できるやんか。」

それやねん。謙也がフラれ続ける理由は。自分は割と独占欲ちゅうのが強いねんで。あぁ、束縛とかされてまうんやろか…。先が思いやられるけど、かわええ謙也を独占できるってのはええかもしらん。俺は曖昧な返事を介してその場をしのいだ。何かの気紛れかもしれない。もしも本気なら、考えてやることにした。

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